「私、日本に住んでいるの」と言ったときのフランス人の反応は、ここ数年でずいぶん変わりました。以前は「なぜそんな遠くに」「みんな冷たいんでしょ?」など、ネガティブな反応が多かったのに、今では「うらやましい!」とか「へえ、日本ってどうですか?」というような熱いまなざしと称賛の言葉が返ってきます。
このあいだパリに帰って特に感じたのが、大型書店にあるマンガコーナーの広さ。日本のサブカルチャーはフランスでどんどん拡大中。フランスの若者たちにとって、日本のイメージは「マンガ、アニメ、ゲームの国」といったところです。
7月にパリ郊外で行われた「ジャパンエキスポ」は毎年入場者数を増やしていますし、パリにはマンガ喫茶までできたみたい。おいっ子のラファエル(9)もマンガやゲームのファン。あるとき突然、彼が武将の名前を言い出したのでびっくり! 「えー、どうして知ってるの?」と動揺する私に「ドラ、知らないの?」と言われて恥ずかしい思いをしました。
日本のマンガで育った彼らが、仏訳ではなく原文で読むため、日本語の勉強を始めるようになっています。日本の文化に興味を持って、日本に行きたいと思う人も増えているようです。実際、リセ(高校)では第3外国語に日本語を選択する人も。
いまや日本はジャポンではなく、あこがれや尊敬を込めてニッポンと呼ばれるようになったのです。
日本のサブカルチャーを日常で楽しんでいるのは若い世代。彼らが大人になったとき、どんな日仏交流が生まれるのか、今からとっても楽しみです。