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2007.10.18(木)更新  Doraのドラ猫 ボンジュール!

名前が語る運命
 は〜い、ドラで〜す! 私はこのドラという名前が大好き。ギリシャ語で「贈り物」を意味する、フランスでも珍しい名前の一つです。

 日本に来たときに、発音しやすく分かりやすい私の名前は「日本人向けの名前なんだわ」とうれしく思ったものです。

 興味深いのは、私の名前を聞いたときの日本人の感想。

「ドラ猫っていう言葉があって、あちこちを放浪する自由な猫のことを言うんですよ」

「ドラ猫っていうのは、悪さばかりをする不良の猫なんだよ」

 人によって「ドラ」にまつわる評価はいろいろ。私はもちろん、前者の意見をいただくことにして、この連載のタイトルにも使っています。

 そのほかにもドラがつく言葉はいろいろあってびっくり。どら焼き、どら息子、銅鑼(どら)。それに、私の心の友であるドラえもん! 私は彼に親類のような近しさを覚えているのです。領収書をもらうとき、「ドラえもんのドラです」とよく言いますし、グッズ集めもしています。

 ルームメートとシェアをして暮らしていた頃、ぐっすり寝ていた私は、「ドラ〜ッ!!」という大きな声で起こされました。眠い目をこすりながら、「どうしたの?」と聞いたら「呼んでないよ」との返事。そう、彼らはマージャンをしていたのでした。

 そして、ある日大発見! DORAに、なんとTOKYOとPARISが隠れているではありませんか。

 やっぱり生まれたときから、東京とパリ、行ったり来たりの生活を運命づけられていたのかな……。

Dora TAUZIN
「神楽坂の居酒屋『もん』で生の落語を聞きました。内容がよく理解できてうれしい!」
 Dora TAUZIN(ドラ・トーザン) / フランス人国際ジャーナリスト
編集協力/村松千絵 イラスト/平澤まりこ 
 
(2007年10月18日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
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