フランスでの日本ブーム。すしやマンガにとどまらず、禅の精神もよく知られています。座禅を
組んで瞑想(めいそう)することもあれば、シンプルな暮らしのキーワードとしてフランス人の
生活にすっかり定着しています。
ZENという言葉は、フランスでは穏やか、静寂、くつろぎ、といった意味で広く使われてい
ます。家具や食器のシリーズを「zen style」と名付けたり(無印良品はその代表格)、
興奮している人に「Soyez zen!(落ち着いて)」と言ったり。
去年のバカンスのこと。妹と高速道路をドライブ中に電光掲示板に「スピード出しすぎ!」
というメッセージと妹の車のナンバーが表示されました。「反則切符切られちゃう」と騒いでいる
と、次に「Soyez zen!」の文字。「私が日本語わかると思って、こんなメッセージが」
と、一瞬パニック!
フランスの新幹線TGVでは、携帯電話の使用や12歳未満の子どもとペットの乗車が制限され
る「ZEN車両」もあるのです。公共の道路や乗り物にも使われるほど、ZENは浸透していると
いうわけ。
ちなみに、私のフランスでの銀行口座の名称は「ZEN口座」。利息がたくさんつかなさそうな
感じですけれど、はやりのネーミングなのです。
ひと昔前は、日本語というと「フジヤマ、ゲイシャ」といったところでしたが、今は「カワイイ」
「ボンサイ」「ツナミ」「シアツ(指圧)」などもよく知られていますし、すでにフランス語とし
て使われています。
伝統芸能やサブカルチャー以外にも、日本の新しい顔がずいぶん知られるようになっているんです。