「さあがんばりましょう!」「がんばって」
これも、フランス語に直訳できない言葉の一つ。似た言葉はありますが、使うときのニュアンスが違うのです。
フランスでは、職場でこうした言葉を聞くことはほとんどありません。日本では逆に、職場でよく聞きますよね。上司からも言われるし、自分でも言います。
日本人の、いつでも上を目指す向上心と勤勉さの表れなのでしょう。仕事が好きで、しかも質が高いというのは特筆すべき長所です。「一緒に(がんばろう)」という一致団結のニュアンスが含まれていることもあって、「日本人はやっぱり集団が好きだな」と思ったりもします。
でも、ちょっと気になるのが、「がんばる」というのが自分のためではなく、家族や会社などのために使われることが多いこと。
だからでしょうか、がんばることが無意識のうちに強要されている感じも受けるのです。結果よりも「がんばっていること」のほうが評価される場面も多いようです。
あまり意味のない残業を「がんばっているフリ」のためにしてはいないかしら?「がんばって!」と言われて、無理を重ねてしまうこともありそうです。
むやみに「がんばって」と言われると、使う必要のないエネルギーまで出すよう強制された気分になるのは、私がフランス人だからでしょうか?
私にとって「がんばって」と言われたい場面は、講演会や初めてのテレビ出演の前。気合が入るし、幸運を祈ってくれるようでうれしくなるのです。