フランス語に訳せない言葉の中で、フランス人に受け入れ難いものが「仕方がない」ではないかしら。
私はあきらめの悪い性格なので、日本人が「しょうがない」と言うと、「どうしてすぐあきらめるの!」と頭にきてしまいます。
あきらめの良さ。これも日本人の特性の一つでしょう。フランスでは日本についての記述に「諦観(ていかん)」がよく使われます。日本は自然災害が多い国。地震、台風、噴火、津波のほか、火事も多く、長い梅雨もあります。人知の及ばないことに抵抗しても、それこそ「仕方のない」こと。どんな状況をも受け入れるすべは、エネルギーをポジティブな方向に使うためには大切です。
「すんだことはしょうがない」。仏教の影響もあるのか、この精神は日本だけでなく、アジアの国にいると感じます。終わったことでもこだわってしまう私にとって、尊敬すべき精神とも言えます。
ただ、なんでも「しょうがない」で片付けるのには反対。世の中を見渡せば、あきらめずに戦わなければいけないことはたくさんあります。戦争や政治家の不正といった社会問題から、職場の待遇や日常のささいなことまで、納得のいかないことには「NON」と言い、怒りを表しましょう。
フランス人は、すぐにはあきらめません。毎日どこかでストライキ、デモが行われているのはご存じの通り。「C’est la vie!(セラヴィ=人生とはこんなものさ)」というあきらめの言葉は、トライしてから最後に口にします。
行動を起こすことで、人生が好転することも多いのですから!