懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行
2006.12.20(水)更新  江戸しぐさ

江戸しぐさ バックナンバーへ   コラムのトップページへ  

画像

「ご随意に」で意思尊重

 「ご随意に」というと、少々いかめしく聞こえますが、「随意」とは気まま、思うままという意味で、江戸ではよく使われた、個々の自由意思を尊重する優しい気遣いの言葉なのです。

 今なら「どうぞお楽に」「リラックスなさって」などと相手の緊張をときほぐす言い方が、江戸しぐさに通ずるようです。

 江戸では、お客にお茶を出す際に、番茶か煎茶(せんちゃ)か、熱さや濃さの好みも聞いて忠実に従ったそうです。親切だし、合理的で無駄が無いともいえます。

 江戸しぐさの講演を聞きに来た帰国生が、「江戸しぐさってとってもアメリカ的ですね」と感想を漏らしていましたが、ある体験を思い出しました。

 20年ほど前、米国の団体「グレーパンサー」を取材するため、メンバーのスージーを訪ねたときの話です。日本通の彼女は、初対面の私に飲み物は何がいいか、「コーヒー? ティー? ワイン? 日本茶? サケ?」と聞くのです。私が「初めてのお宅でお酒なんて悪いわ」と言ったのを聞き逃さず、「ではお酒にしましょう!」と決めました。さらに「ホット? コールド?」と問うので「ホット!」と言うと、九谷焼のような見事なぐいのみに熱い日本酒をなみなみと注いでくれました。

 「面倒くさいから、みつくろって出して」と言う人に限って、好みに合わないと「気が利かない」などと言うのではないでしょうか。好みを聞かれたら、はっきりと伝えるのも相手への思いやりでしょう。

(江戸しぐさ語りべの会・主宰)

題字・イラスト 伊藤美樹

越川 禮子

(2006年12月20日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 朝日マリオン・コムとは | 姉妹メディア | 会員規約 | 個人情報・著作権
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2006 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行