懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行
2007.3.14(水)更新  江戸しぐさ

江戸しぐさ バックナンバーへ   コラムのトップページへ  

画像

「分からない」と言わない

 「どうしていいか分からない」。江戸商人がこんな言い方をしたら、能力不足と思われても仕方がなかったそうです。こんなセリフを吐くようだと、IQの低さ、知恵のなさを暴露していることになるというのです。厳しいんですね。

 江戸の熾烈(しれつ)な競争の中では、自分の才覚だけが頼りでした。常にフェアな商売をする一方、知恵を磨き人間としての精進を心掛けたようです。子どもの頃から、自分で考え、判断し、自分の言葉で意見を言うようしつけられていました。つまり、自律のくせがついていたのです。

 「まさかの町」といわれた江戸で、商人は、何が起こるか分からないことを覚悟していなければなりません。常に五感を敏感に磨き、第六感を働かせて先を見抜く「見越しのしぐさ」が求められたのです。「どうしていいか分からない」などと口に出したら、商人失格だったのでしょう。

 現代のビジネスシーンでよく聞く、部下に対する不満の中に、「指示したことは忠実に実行するが、応用がきかない」とか、「いつまでたっても指示待ち人間が多すぎる」というのがあります。

 仕事の目的と大枠は説明してあるのだから当然ここまではしてくれるだろう、という期待が外れ、がっかりするのでしょうね。指示を待つのではなく、仕事は自分から開拓したいものです。ただし最後の責任は上司がとる、という信頼関係は欠かせませんが。

(江戸しぐさ語りべの会・主宰)

題字・イラスト 伊藤美樹

越川 禮子

(2007年3月14日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 朝日マリオン・コムとは | 姉妹メディア | 会員規約 | 個人情報・著作権
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2007 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行