懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行
2010.8.27(金)更新  エンドロール/「ナイト・トーキョー・デイ」

エンドロール バックナンバーへ    コラムのトップページへ   

「ナイト・トーキョー・デイ」×
プロダクション・マネジャー 古川実咲子さん

日本で撮る洋画段取り

 東京が舞台のスペイン映画だ。監督は「死ぬまでにしたい10のこと」「エレジー」などで知られる、イサベル・コイシェ。一昨年の秋、監督を含め、撮影監督や録音技師など9人が来日。そこに日本から助監督や照明、衣装といったスタッフが加わり、撮影は総勢約40人で行われた。

 監督らと、日本スタッフの仲立ちをしたのが古川実咲子さん。スタッフ面接やロケ地選びの段取り、撮影予算の管理など、監督側の意向をまとめ、各担当とつないだ。

古川実咲子さん
ロケ地の一つ、「浅草花やしき」で
 撮影前。日本でロケハンチームが候補地を思案している頃、スペインの監督からメールが届く。「私は場所にうるさくないから、心配しないで」。だが、本作の出発点は数年前に監督が見た東京。「うるさくないなんてうそだ、と思いましたね」

 主人公リュウ(菊地凛子(りんこ))には身寄りがない。魚市場で黙々と働く一方で、冷酷な殺し屋の顔も持つ。ある夜、殺害依頼を受け、標的の男(セルジ・ロペス)と接触したリュウは、彼に自分と同じ孤独のにおいを感じ、恋に落ちてしまう……。

 台本にあったロケ地の設定は「ビルの谷間の墓地」「屋上にある自動車教習所」「人の多い場所」など。イメージは明確だが、「この街」という指定はなかった。国内で撮影する欧米資本の映像現場に携わって20年。「日本と言えば渋谷のスクランブル交差点、新宿のネオン街と思っている外国人監督は多い。コイシェ監督が何を一番求めているか考えた」。監督とは同性で同世代。親交を深めながら言葉の奥にある要望をつかみ、ロケハンチームに伝えた。

 撮影は主に高円寺に下北沢、浅草の街で行われた。完成作を見て古川さんは思った。「恋する女の心情に寄り添った演出。監督はいわゆる東京ではなく、リュウが暮らす東京を撮りたかったんだ」。日本をたつ監督から「また日本で、同じスタッフで作品を撮りたい」と言われた。「うれしいですね」(河内奈々)

 9月11日から、新宿武蔵野館ほかで順次公開。

(2010年8月27日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
 

 

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 朝日マリオン・コムとは | 姉妹メディア | 会員規約 | 個人情報・著作権
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2010 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.

懸賞サイトは朝日マリオン・コム-懸賞 プレゼント、懸賞 応募、懸賞 旅行