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子育てと創造、輝くふたり
少子化が進む日本。まわりを見まわすと、アートの世界に子供のいない女性のなんと多いこと!
私を含めて、女性の画商も、知る限りでは子供を持つ人は極めて少ない。私の関(かかわ)ってきた女性アーティストたちも、子供をもたない人が圧倒的。どうしてだろう。女性アーティストにとって、創作と子育ては両立しないのだろうか。たしかに作品を制作するには、体力も気力も必要だ。注目され、新作発表の内容に熱い期待がかかる状況になれば、考え、制作する時間がいくらあっても足りない。アートの世界も競争社会、子供を持たないほうが楽なのかもしれない。
そんな中で、私のギャラリーで個展をしている2人の女性アーティストが相次いで、子供をつくった。るという快挙を成し遂げた。1人はイタリア留学をし、多彩なテクニックを駆使して平面から立体、セラミックまでこなす渡邊かおりさん。もう1人は、乾漆木彫という古典的技法で現代の立体表現をし、注目をあびている上原三千代さん。どちらもユニークな才能を発揮している実力派アーティストだ。である。まったく作風の違う2人なのに、ふたりは、40歳目前で、偶然にも同じ年に可愛らしい女の子を授かった。
プロのアーティストとしてのキャリアと肉体の限界。そのぎりぎりのところで2人は決断をしたのだろう。渡邊さんは出産間際まで個展の構想を練り、制作を進め、出産後10カ月ほどで充実した内容の個展をなしとげた。上原さんは次の個展にむけて、檜(ひのき)を彫るという力仕事にかかっている。
アーティストには、子供を傍らにおき、育てながら仕事ができるという利点がある。すばらしく「雄々しい」2人の女性アーティスト、とても充実して幸せそうだ。子供を持ったあと、今までとニュアンスのちがう作品を生み出すのだろうか。大いに楽しみだ。
(ガレリア・グラフィカ)
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