マリオン・コムロゴ
2005.7.14(木)更新  銀座ギャラリー日記

銀座ギャラリー日記 バックナンバーへ

ネット取引、新たな仕組みを

 私のようなアナログ人間の机にも、いつのまにか何代目かのパソコンがのっている。画廊のホームページもある。ホームページを見ての問い合わせや来廊は当たり前になってきた。が、インターネットのみで高額な作品を売買するのは難しい。見ず知らずの相手、どうすればお互いに信用し合えるのか? なによりもぜひホンモノを見ていただきたい。

 最近、インターナショナルな画廊のインフォメーションと作品販売の広告ページであるアートネットにも参加した。すると海外からの問い合わせが頻繁になった。同時に悪質な手口への警告メールも入ってくる。小切手を受け取り、作品を送ったが小切手がニセモノだったとか、など。

 そんな中、海外との取引も、いくつか成立した。ひとつはオランダのコレクターとの間で。価格の交渉はあったが、先に代金を振り込んでもらい、発送。問題なく取引を終えた。

 次に、フロリダの画廊がウォーホルの版画に興味を示してきた。ウォーホルのシルク・スクリーンは状態のチェックが欠かせない。なにしろ額装しただけで圧された跡がつく。詳細なリポートを出したが、こちらも先方が満足するかどうか心配だ。結局ニューヨークの知人の画廊に送り、相手も代理人を送って現物を確認することになった。こうして時間はかかったが、フロリダの画廊は満足し、代金を振り込んできた。

 安い作品ではないので手間をかける必要があった。この方法は親しい知人がいたからこそ成り立ったのだが、ネットを通じたインターナショナルな取引には、なにか第三者的な仕組みがあればいいのにと思う。

(ガレリア・グラフィカ)
(2005年7月14日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
 
■■■ バックナンバー ■■■

第13回 広がるアート・マーケット (2005/07/7)
第12回 古典版画をめぐる「変化」 (2005/06/30)
第11回 美術館を支える努力と文化 (2005/06/23)
第10回 作品の下見と「ハプニング」 (2005/06/16)
第9回 さわやかな1匹オオカミ (2005/06/9)
第8回 中国現代美術の「やる気」 (2005/06/2)
第7回 子育てと創造、輝くふたり (2005/05/26)
第6回 彼女の心に届いた言葉は (2005/05/19)
第5回 アーティストは「変化」する (2005/05/12)
第4回 コレクションを預かる喜び (2005/04/28)
第3回 最後の言葉「只エガキタシ」 (2005/04/21)
第2回 新しい才能に出会う醍醐味 (2005/04/14)
第1回 青年は、画廊の扉を開けた (2005/04/07)

asahi-mullion.comトップページへ
サイトマップ | 会社案内 | 朝日マリオン・コムとは | 姉妹メディア | 会員規約 | 個人情報・著作権
asahi-mullion.comに掲載の記事や情報、写真の無断転載を禁じます。すべての内容は日本の著作権法並びに国際条約により保護されています。
Copyright 2005 Asahi Mullion 21. All rights reserved. No reproduction or republication without written permission.