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アートフェアで見た「現在」
東京国際フォーラムで8月6日から8日までやっていた「アートフェア東京」を見にいった。現代美術・日本画・洋画・古美術、なんでもあり、のめずらしいアートフェアだ。貸し画廊をやっている画廊はオミットしたとのこと。そのせいか、多くの日本の現代作家を世にだしてきた従来のフェアの常連画廊の顔がみえなかった。
会場には、小さいブースが所狭し、と並んでいた。現代美術のコーナーはマンガとお化けのオン・パレードで、まるでひと昔前のお祭りの見世物小屋のよう。今年はチョイ毒、チョイ不気味≠ェ流行(はや)ったそうだ。こわいもの見たさは私も同じだが、この日会ったアメリカ人画商に「日本の現代美術というのはこういうものばかりなのか」と真顔できかれて返事に窮した。アートの世界でも、サブ・カルチュアとカルチュアの転倒現象が起きているのだろうか。同じ会場に並ぶと、由緒ある古美術が逆にキッチュにみえてくる。
今年はソウル(KIAF)、バーゼル、東京と三つのアートフェアを見たことになる。ソウルは手作り芸術祭という感じで未成熟ではあったが、初々しかった。バーゼルはさすが老舗(しにせ)フェアで、現代美術もバラエティーにあふれ、何よりも欧米の有力画廊に富の厚みを見せつけられた。
さて東京は? 日本の現代美術界を颯爽(さっそう)とリードしてきたはずのN画廊の主(あるじ)の「ウチはコンテンポラリー・アート≠やってない、っていってるのに」という言葉が印象的であり、逆説風でおかしくもあった。これがまさに現在の状況を語っているのかもしれない。
(ガレリア・グラフィカ)
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