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2005.11.17(水)更新  新 百名山
  普賢岳( 1,359m 長崎県 )  新山生んだ自然の猛威
普賢岳
  雪化粧した普賢岳
 長澤幹城・撮影=一昨年11月、本社ヘリから

【交通】仁田峠へは、JR諫早駅からバス。雲仙ターミナル経由で約2時間。駐車場あり。仁田峠〜妙見岳はロープウエーが通年営業。
 
 普賢岳には2回登っている。登山は楽しかったが、山を離れて長崎という土地を味わうことができなかった。その土地と縁なくして山を語ることはできない。登山中は困るが、長崎の街で雨に降られてもみたい。

 普賢岳は雲仙火山群の主峰である。島原半島のほぼ中央に位置し、長崎県内の最高峰だった。過去形なのは90年11月、約200年ぶりの大噴火があって、その後、普賢岳より127メートル高い平成新山が生まれたからだ。この噴火は火砕流と土石流を繰り返し、雲仙火山群は登山禁止になった。解禁は98年のことである。

 雲仙岳というのは、普賢岳、国見岳、妙見岳を擁する山群の総称だ。この三山がそれまで県内の標高1位から3位だったが、平成新山にトップを譲って、2位、3位、4位になった。登山コースはいくつかあるが、ぼくが2000年と今年の2回楽しんだコースがよく歩かれているようなので紹介したい。

 仁田峠まではバスかマイカーで行く。初夏にはミヤマキリシマが一面に花開き、あたりをピンク色に染めるという。ぼくは歩いていないが、雲仙公園からスタートすれば、池ノ原ミヤマキリシマ群落の遊歩道を通って仁田峠まで、約1時間半のハイキングが楽しめる。

 普賢岳へはロープウエー仁田峠駅から右へ妙見岳を横切るようにして薊(あざみ)谷沿いの道に入る。登り切ったところが普賢岳と国見岳の鞍部(あんぶ)の紅葉茶屋。鞍部とは山と山の間のへこんだ所で、鞍(くら)状になっているところからそう呼ばれる。

 このあたりから上は、冬は霧氷の名所だ。訪れたのがいずれも3月上旬だったので、2回ともきれいな霧氷に出合うことができた。頂上はここからひと登り。

 頂上に立つと、平成新山がまっさきに目に入る。晴れていれば阿蘇や九重の山々が見え、足下には天草の海が広がる。山の品格は1級、眺望も文句なし。さすがに、我が国で最初に指定された国立公園のひとつだけのことはある。

 眺望を堪能したら、国見岳を往復し、妙見神社にお参りして仁田峠に下る。この周回コースはゆっくり歩きで3時間。東側山麓(さんろく)に島原温泉、南西側に雲仙温泉がある。山の空気をたっぷり吸ったら、潮の香りをかぎに島原温泉へ行こう。

 周辺情報

島原ファンタジア
 12月1日(水)〜1月10日(月・祝)、長崎県島原市の島原城周辺、小浜町の小浜温泉地区。冬の島原半島の風物詩。高さ36メートルの島原城天守閣や桜並木をイルミネーションで飾る。点灯は午後6時〜10時。
 12月23日(木・祝)は小浜マリンパークで「冬の花火大会」、31日(金)は島原城内広場で「カウントダウンin島原城」が開かれる。問い合わせは市商工観光課(TEL0957・63・1111)。
雲仙岳災害記念館
 長崎県島原市平成町(島原駅からバス、TEL0957・65・5555)。「がまだすドーム」と呼ばれる火山体験学習施設。「がまだす」は地元の言葉でがんばろうの意味。動く床や熱風、映像などで普賢岳の噴火を再現する「平成大噴火シアター」、時速100キロといわれる火砕流の速さを光であらわした「火砕流の道」など、火山災害のすさまじさを体感できる。
 12月1日(水)〜1月31日(月)、「火山地形の立体模型展」。普賢岳の噴火前後の模型などを展示。入館料1000円、中学・高校生700円、小学生500円。

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