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2004.11.24(水)更新  新 百名山
  大尽山( 828m 青森県 )  湖面に映える端正な姿
大尽山
  恐山から大尽山を望む。全日写連会員・鎌田清衛さん(青森市)撮影

【交通】恐山(11月〜4月は閉山)へはJR下北駅からバスで約45分。大尽山へは宇曽利山湖畔を半周してから登りにかかる。
 
 新日本百名山を思い立ったとき、岩木山と八甲田山は中高年でもそこそこの頑張りで頂に立てること、ふもとに酸ケ湯など一度は入ってみたい名湯も多いので迷わず選んだ。「迷わず」にちょっと引っかかって、青森県からもう一山と考えたとき、頭に浮かんだのが恐山(おそれざん)だった。

 八甲田山荘のオーナーで知人の芦沢吉朗さんに相談すると「大尽(おおづくし)山という魅力的な山があります」とのことだった。

 恐山は霊場の名称であり、宇曽利山湖と周辺一帯の山々の総称だ。蓮華(れんげ)八葉と呼ばれる外輪山が恐山山地の主体であり、大尽山はその一峰である。

 ぼくが初めて恐山を訪れたのは、この10月。東北新幹線で八戸まで行き、在来線特急に乗り換えて野辺地(のへじ)の駅頭に立った。芦沢さんが車で拾ってくれ、ぼくたちは一路恐山を目指した。

 ここは昔から知られた霊場である。昔とは862(貞観4)年のこと。慈覚大師円仁が開祖とは、入山料500円を払ったときにもらったパンフレットで知った。有名な霊媒者のイタコは80歳前後と高齢化し、最近は後継者も少ないという。

 恐山という名前のせいか、不気味という先入観を抱いていた。しかし、土産物屋もなく、恐山菩提(ぼだい)寺があるだけなのが潔く、秋晴れだったこともあって、さわやかな印象だった。

 大尽山の魅力は山容と、それを映す宇曽利山湖の存在である。鏡のような湖面の向こうに端正な三角錐(さんかくすい)の大尽山がすっくとそびえる。

 湖畔の民宿に泊まり、翌日大尽山に登った。倒木の多い遊歩道をたどって林道に出ると、そこが登山道の入り口。この道は陸奥湾側にある川内町からの恐山西参道でもある。

 下部はヒバ林で、登るにつれてブナ林になる。このブナ林が秋には黄葉し、登山の味がぐっと増す。森の中の静かな道を黙々と登ると一体地蔵がある峠に出る。この手前で頂上への道が分岐している。

 笹やぶがうるさくて踏み跡がはっきりしないところもあるが、約30分で頂上に立てる。頂上からの眺望は最高。宇曽利山湖は緑の宝石のようで、恐山が聖地であることに納得した。湖畔から山頂までゆっくり歩きで登り3時間半、下り2時間半が目安だろう。

 周辺情報

津軽鉄道ストーブ列車
 3月31日(木)まで。津軽地方の冬の風物詩。旧式の2両編成列車の車内に4台のだるまストーブを設置。青森県五所川原市の津軽五所川原駅から中里町の津軽中里駅までの約20キロを1日2往復する。津軽五所川原駅発は午後0時15分、2時45分、津軽中里駅発は1時33分、3時58分。問い合わせは津軽鉄道(TEL0173・34・2148)。
金木名物地吹雪体験ツアー
地吹雪体験  1月22日〜2月6日の(土)(日)、午前10時半、青森県五所川原市のJR五所川原駅前、弘南バス待合室集合。もんぺ、角巻き、カンジキ姿で津軽平野の雪原を歩く「地吹雪体験」=写真=や馬ソリ体験ができる。津軽じゃっぱ汁の昼食付き。午後1時ごろ、斜陽館前で解散。2800円。
 各日定員29人。要予約。問い合わせは津軽地吹雪会事務局(TEL・FAX0173・52・2012)。

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