新日本百名山の連載も10回を終えた。このあたりで百山を総登場させようということになった。ぼくが登りたい山、登って楽しかった山々である(下の表参照)。ついでに、山バテない「岩崎流ゆっくり歩き」を紹介したい。足音をたてず、足裏を見せないなどが大切な要素だが、一番のポイントは「歩幅を小さく」である。
ふだん、町を歩いている時は、後ろ足のかかとが上がってくるとつま先でけり出して前へ踏み出す。街を歩く時はそれでいい。しかし、山でそんな足の運び方をするとたちまち息が荒くなる。歩幅が大きいからだ。体を持ち上げなければいけない高低差が大きくなり、それこそヨイショヨイショとがんばらなくては登っていけない。息が荒くなって当然だ。
山登りでは歩幅を小さくして足を運んでいかなければならない。そうすれば高低差が小さくなるからスーッと軽やかに体が持ち上がる。息が切れない。大腿(だいたい)四頭筋への負担も小さいから、頂上に立ったときの筋肉疲労も少なくてすむ。太ももが疲労しきっているために発生する下山中の転倒滑落を防ぐことができる。
バテてしまったら楽しさは半減する。山でバテたくなかったら、とにかく「歩幅を小さく」して歩くに限る。