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2005.1.19(木)更新  新 百名山
  弥山(530m 広島県)   眺望絶佳の世界遺産
弥山
  朝もやの弥山と連絡船
  全日写連会員・明田弘司さん(広島市)撮影

【交通】宮島へはJR宮島口駅から連絡船で約10分。弥山へのロープウエーは3月18日まで改装工事中。
 
 安芸宮島の弥山(みせん)。島がそのまま山になっている。「利尻島はそのまま利尻岳であった」というのは、深田久弥さんの「日本百名山」の有名なフレーズだが、弥山は利尻岳ほどシャープではない。

 山の形が仏教の聖なる山、須弥山(しゅみせん)に似ているのでそう呼ばれていたのが、いつの間にか「須」がはずれて弥山となった、とガイドブックにあった。「厳島神社では御山と書くことが多い」とも併記されていた。「御山」と書き「みせん」と読む方がぼくは納得できる。

 登山教室に講師として招かれて、初めて弥山に登った。1日目は広島市内で「バテない歩き方」のレクチャー、2日目に宮島を訪れた。宮島口駅から連絡船に乗る。大鳥居がぐんぐん近づく。実物はさすがにありがたみがある。

 「さて、本日の課題は読図です。みなさん地図と磁石を出してください」とぼく。地図は2万5千分の1地形図「厳島」を用意。磁石はシルバ社製のコンパスがお薦めだ。実際の地形に合わせて地図を正しく置くことを正置という。そのために必要な道具が磁石である。

 オロオロしている人がいる。聞けば鉄を引き寄せる磁石を買ってきたという。デパートで磁石が欲しいといったら文具売り場を教えてくれたので、そこで買ったという。彼女1人を除き、大笑い。

 表参道商店街を抜ければ厳島神社だ。登山の無事を祈願してから多宝塔にむかう。ぼくたちは多宝塔コースを登って紅葉谷コースを下る計画だ。ほかに、大聖院、大元谷、博打尾(ばくちお)、奥の院コースと、弥山への登山コースは計六つある。

 登るにつれ足下に海が広がり、大鳥居が仁王立ちしている様がよく見える。古戦場跡の駒ケ林を越えて仁王門に下り、登り返せば弥山頂上だ。瀬戸内海に浮かぶ島々の眺めが気分をゆったりさせてくれる。登り3時間、下り1時間30分。

 宮島は日本三景の一つで世界文化遺産にも登録されている。千畳閣、不消霊火堂(きえずのれいかどう)、三鬼堂など、見るべき名勝や史跡が少なくない。3月に予定している弥山登山では宮島に1泊することになっているので、ゆっくり宮島を楽しめそうだ。

 さて、くだんの彼女、大爆賞として貸してあげたぼくの磁石をプレゼントした。読図をしっかり勉強してくださいね。

 周辺情報

宮島かき祭り
カキ祭り  2月12日(土)、13日(日)、午前10時〜午後3時、広島県宮島町の宮島桟橋前広場(宮島口駅から連絡船)。冬の味覚・カキの浜焼き、土手鍋、雑炊、フライ、お好み焼きなどを100〜200円で販売する=写真。炭火で焼きながら食べる「かきの浜焼き体験コーナー」(1団体60分以内、施設利用料1人300円、小学生100円、カキ1袋1000円)も。特産品などの直売コーナー、神楽や宮島太鼓の演奏もある。

みやじま雛めぐり
 3月25日(金)〜4月3日(日)。宮島の商家や一般家庭に代々伝わる江戸から昭和期のお雛(ひな)さまを、旧家や寺院、歴史民俗資料館など5会場で展示。開館時間は会場で異なる。各館共通パスポート券300円、高校生170円、小・中学生150円。問い合わせはいずれも宮島観光協会(TEL0829・44・2011)。

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