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2005.1.26(木)更新  新 百名山
  一切経山(1949m  福島県)  迫力満点 荒涼の山肌
一切経山
  浄土平から見た一切経山。
  全日本山岳写真協会・高野多喜男さん(福島県相馬市)撮影

【交通】浄土平へは福島駅からバス。11月中旬〜4月中旬は、磐梯吾妻スカイラインが冬季閉鎖中のため運休。
 
 一切経山(いっさいきょうざん)は吾妻山の一峰である。吾妻山は福島・山形両県にまたがる大きな山群の総称である。際立つ一峰はないが、1900メートル以上の山が10座近くある東北を代表する高峰群である。

 深田久弥さんの日本百名山全山登頂を目指す人は、最高峰の西吾妻山(2035メートル)に立つことで「吾妻山」に登ったことにしているが、東側にある一切経山も魅力的だ。草木をまとわず白と赤茶の入り交じった山肌が迫力満点だ。山名の由来は「空海が山中に一切経を埋めた」という言い伝えなどがある。

 登山口の浄土平周辺は、体力に合わせてコースが選べる。体力に自信はないが、山のてっぺんに立ってみたいという人には、目の前に吾妻小富士がある。ぐるりと1周1時間。時々スカート姿の女性を見かけるが、山歩きの用意のない方は眺めるだけで我慢していただきたい。

 浄土平から西にひと登りした酸ケ平の先、鎌沼へのハイキングは超おすすめ。夏は高山植物のチングルマがかれんで、秋の紅葉もすばらしい。残雪期に訪れたときは、前大巓(まえだいてん)の南斜面に残る雪面がそのまま鎌沼に落ち込んでいて、めったに見ることができない景色に出合った。

 吾妻小富士、鎌沼を従えて、盟主然とそびえているのが一切経山だ。浄土平の西の端で3本に分岐する山道のうち、右手の道が自然に山頂へと導く。酸ケ平から上がってくる道との合流まで1時間、そこから頂上まで30分。

 頂上は味も素っ気もないドーム状だが、展望は最高である。南に峰続きの安達太良山、西に峰続きの西吾妻山から飯豊連峰を遠望。足下を見れば五色沼がコバルトブルーの水をたたえている。

 さて下山。体力に自信のある人は、五色沼に下り、高湯温泉に足をのばすことをすすめたい。家形山に登り返し北側に下れば、山好き垂涎(すいぜん)の滑川温泉がある。南に下った土湯峠周辺には野地温泉があり、東には土湯温泉がある。

 いずれ劣らぬ名湯だが、ぜひ1泊してみていただきたいのが、兎平にある吾妻小舎。大部屋しかないが、管理している遠藤守雄、雅子さんご夫妻の人柄を反映して布団はふっかふかで真っ白。食事もおいしいし、何といっても山のにおいが漂っているのがいい。

 周辺情報

信夫三山暁参り
 2月10日(木)、11日(金・祝)、福島市の信夫山(福島駅からバス)。10日午前9時、長さ12メートル、重さ2トンの大わらじを担いだ若衆約80人が市内を練り歩き、午後3時ごろ信夫山の羽黒神社に奉納する。11日の朝方まで、五穀豊穣(ほうじょう)や健脚祈願、恋愛成就などを願う参拝者でにぎわう。問い合わせは市商業労政課(TEL024・525・3720)。

いなわしろ雪だるま祭り
 2月12日(土)、13日(日)、午前9時〜午後8時、福島県猪苗代町の町総合体育館カメリーナ(磐越道猪苗代磐梯高原インター)など。高さ8メートルの巨大雪だるまから等身大のものまで2005体が並ぶ。雪だるま製作、雪遊び、ネイチャースキーなども体験できる。歴史的建物の旧山内家で、民話の紙芝居や雪国の手仕事体験も。問い合わせは町商工会(TEL0242・62・2331)。

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