筑波山は「万葉集」にも登場する古くから知られた山だ。江戸時代は西の富士、東の筑波と並び称されるくらいに名山として認知されていた。
山容もきりっとしていて悪くない。ぼくがトレーニングしている日和田山(埼玉県日高市)の頂上から東を望むと、双耳峰をきりっと立てて空を鮮やかに切り取る筑波山が見える。双耳峰とはピークを二つ有する山のこと。筑波山は三角点のある「女体山」と「男体山」だ。
一般的なコースは筑波山神社からケーブルカー沿いに登るものと、つつじケ丘からとがある。いずれも登ったことがあるが、現在は神社からつつじケ丘コース中ほどにある弁慶茶屋に登って、つつじケ丘コース上半分をたどるのが定番だ。
弁慶茶屋の名は近くにある「弁慶七戻」と称する奇岩に由来しているとか。その上に胎内くぐり、裏面大黒などの奇岩が次々現れて退屈しない。最後の急登をひと頑張りすれば男体山より高い女体山頂上へぽんと飛び出す。山のてっぺんは神が降り立つ特別な場所。筑波山は正真正銘の神宿る山、筑波山神社のご神体だ。
神社から弁慶茶屋を経由して女体山頂上まで2時間30分、御幸ケ原に下って男体山往復40分、神社までの下り1時間。他に3コースがガイドブックに紹介されていたが、ぼくは登っていない。
さて、今年1年で新日本百名山を完登するというぼくの計画は、筑波山からスタートした。04年大みそか、カミさんと息子2人と連れ立って我が家を出る。雪だ。勢いよく降っていてどうなることか心配したが、夕方、神社近くのホテルに入る頃にはやんでくれた。
05年元日の朝4時、ロビー集合。30人を超える仲間が応援に集まってくれて大感激。筑波山神社に初もうで、前述のコースで山頂をめざし、女体山頂上に全員が立つ。東の空から初日が登る。幸先のいいスタートとなった。
東側に位置する女体山からは東側の眺めがよく、西側に位置する男体山からは西側の眺めがいい。男体山に立つと西の空に富士山がひときわ高く浮かんでいた。日光の男体山も真っ白だ。
無事登頂のお礼に神社を再拝し、ホテルに戻って大浴場にザッブーン。気分のいい05年の始まりであった。