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2005.3.16(水)更新  新 百名山
  天上山(571m 東京都)   海や景色、極上の島の山
天上山
 島内の「ありま展望台」から天上山を望む。
 前田正代さん(東京都神津島村)撮影

【交通】竹芝桟橋からジェットフォイルかフェリー。下田からもフェリーあり。調布飛行場より航空便も。
 
 「好きな山は」と聞かれ返答に窮することがある。ナントカ山が好きです、と答えたら、カントカ山がひがむんじゃないかと余計な心配をしてしまう。例外は、神津島の天上山。島の山でお隣さんがいないから、気兼ねすることなく「好き」といえる。一昨年、ガイド仲間の三島健悦氏からこの山を教えられた。山名は知っていた。「関東百名山」(山と渓谷社刊)に取り上げられていたからだ。ただ登ったことはなかった。

 三島さんは言う。「島の山ですからね。竹芝桟橋から船で行く。ロマンチックだと思いませんか。出航は夜の10時ですよ。すぐには眠れませんからね。缶ビール片手にデッキで潮風に吹かれるのも……」。この話しっぷりに、その気になった。一昨年5月23日の夜、竹芝桟橋を出航。大島、利島、新島、式根島と寄りながらの船旅。神津島には翌朝10時に到着だ。ジェットフォイルだと数時間だが、波が荒いと欠航になるし「旅情がないじゃありませんか」と三島氏。

 朝がきた。神津島が大きくなる。スカイラインが天上山なのだろう。たかだか571メートルなのに、海から見上げているためか、高く見える。スカイラインはギザギザして手ごわそうだ。港では、三島さんと仲の良い、村役場の前田正代(まさしろ)氏が出迎えて下さった。

 準備を整え、マイクロバスで黒島登山口まで送って頂く。ジグザグに登ってジャスト1時間、スカイラインに立つ。黒島山頂10合目だ。その先はギザギザの稜線(りょうせん)ではなく広い台地。すぐ下に千代(せんだい)池がある。北西に進むと表砂漠。小さいが砂漠だ。東に進むと裏砂漠がある。5月中旬にはオオシマツツジが満開となる。海もおだやかな日が多く、三島さんは5月の天上山を薦めてくれたのだ。空気が澄んでいる時は、富士山が遠望できるという。

 台地上で2時間ほど遊び、三角点にタッチしてから白島登山口へと下った。車道をのんびり下って民宿に戻る。前田さんが待ち構えていて、マイクロバスで温泉保養センターへ連れていってくれた。目の前に大きく海の広がる浜辺の露天風呂は最高。海がきれいで、体力に自信のない人は、海と温泉だけでも、島を訪れるかいがあるというものだ。

 周辺情報

ジュリア祭
 5月14日(土)、15日(日)、東京都神津島村、生きがい健康センター(神津島港から徒歩)ほか。15日午前6時半、豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に日本に連れてこられた悲劇の女性「おたあジュリア」をしのぶミサを行う。ジュリアは、キリシタンとして禁教令により流刑され、島で生涯を終えた。韓国からの巡礼団が来島し、14日午後4時の日韓芸能大会=写真は昨年=など、日韓親善交流の催しも。東京からのツアーもあり。問い合わせは村産業観光課(04992・8・0011)。

神津島温泉保養センター
 東京都神津島村錆崎(神津島港からバス、TEL04992・8・1376)。
 午前10時〜午後9時(3月の(日)は8時半〜8時)。ナトリウム―塩化物強塩泉。太平洋を一望できる露天風呂(水着着用)を始め、打たせ湯やサウナなど9種類の風呂が楽しめる。800円、小・中学生400円。(水)休み。

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