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2005.6.8(水)更新  新 百名山
釈迦ケ岳(しゃかがたけ)   1800m 奈良県
修験の地に映える山容
釈迦ケ岳
十津川村の古田ノ森から釈迦ケ岳を望む。
全日写連会員・福井悟さん(奈良県田原本町)提供。

【交通】前鬼林道車止めまでは西名阪道郡山インターから国道24号、169号を経由、前鬼橋から林道を10キロ弱(現在は途中で通行止め)。
 
 釈迦ケ岳は大峰山南部の雄峰で、ピラミッドのような美しい山容の山だ。

 大峰山といえば狭義には、役(えん)の行者に深く関わっている山岳修験の根本道場として知られる山上ケ岳1719メートルを指すが、広義には紀伊半島のほぼ中央を南北約50キロに連なる山脈の総称として登山者には認識されている。

 釈迦ケ岳を新百名山に選んだのは、大峰山の「奥駆け」を試みたことがきっかけだった。「奥駆け」は、大峰山脈全山縦走のこと。吉野山から熊野まで総延長180キロを8泊9日で駆け抜ける荒行だ。

 ぼくは、行程をいくつかに分けて奥駆けをトレースすることにした。一昨年11月、熊野川岸辺、備崎から玉置山へと歩き、2回目は昨年5月、玉置山から笠捨山を越えて太古の辻へと歩き、前鬼小仲坊へと下った。前鬼小仲坊は、役の行者に従った5人の鬼のうち、前鬼の子孫が営んだ宿坊と修行の場といわれる。

 帰り道、釈迦ケ岳のシルエットが紫色の空を鋭く切り取っていた。山容の美しさに前鬼という伝説の里が重なるこの山を、新日本百名山に選ぶことにした。

 釈迦ケ岳をめざす日がやってきた。5月10日朝4時、小仲坊の布団の中で目を覚ます。4時30分、般若心経の唱和後、ホラ貝の音に先導されて出発した。

 太古の辻まで急登の連続。しかし、ゆっくり歩幅小さく足を上げていけば、息を切らすことなく、体は自然に持ち上がってくれる。アケボノツツジがポッポッとピンク色を見せている。太古の辻に立って一息。熊野にむかい「南奥駆け」という案内が出ている。ふたがんばりして釈迦ケ岳に登りつく。頂上には地元のガイドが1人でかつぎ上げたという青銅の釈迦像が安置されていた。

 釈迦ケ岳から歩きに歩いてこの日、弥山小屋泊、翌日、大普賢岳を越えて和佐又ヒュッテに下った。釈迦ケ岳だけなら小仲坊に前泊、ぼくたちと同じコースで山頂に立ち、西側旭口の方へ下山するのがお薦め。前鬼林道車止めゲートから小仲坊まで約1時間、小仲坊から山頂まで4時間余り、新登山口まで下り2時間強である。林道は崩れやすいので、事前に車両通行の可否を地元の下北山村役場に問い合わせておく必要があるだろう。

 周辺情報

上湯温泉「癒(いや)しの郷 神湯温泉村」
 十津川村出谷(南阪奈道葛城インター、TEL07466・4・0256)。
 午前9時〜午後9時。大自然の中にわく、85℃の炭酸水素塩泉。男湯の「水の神」、女湯の「山の神」、貸し切りの「ランプ湯」の三つの露天風呂が楽しめる。500円、小学生以下300円。貸し切りは2人40分2000円(1人追加ごとに500円)。

十津川の大踊り
 8月13日(土)〜15日(月)、奈良県十津川村内(南阪奈道葛城インター)。国の重要無形民俗文化財に指定されている、盛大な盆踊り。
 ▼13日、午後7時半〜11時半、小原の三村小学校で「小原の大踊り」。
 ▼14日(日)、午後7時半〜午前0時、武蔵の旧武蔵小で「武蔵の大踊り」。
 ▼15日、午後8時〜午前0時、重里の西川中学校で「西川の大踊り」。
 問い合わせは村教育委(07466・2・0001)。

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