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2004.11.24(水)更新  新 日本百名山
 
            ぼくの新日本百名山

富士山(ふじさん)   3776m 静岡・山梨県
名実共に日本一を体感
恵山
奥庭から富士山を望む。
全日本山岳写真協会・内藤俊明さん(川崎市)撮影。

【交通】河口湖口5合目までは、河口湖駅からバスで約50分。マイカーの場合は中央道河口湖インターから富士スバルラインを利用。
 富士山(ふじさん)は、名実共に日本一の山である。標高3776メートル、日本人の心の拠(よ)り所であり、だれもが一度は登ってみたいと思っている山だろう。私も、ほかの山の山頂に立つたびに、富士山を探してしまう。富士山が見えるとすごくうれしい。

 富士山は眺める山であって登る山ではないという人がいる。だが、登ることで、3776メートルというスケールを、身体全体で受けとめることができる。

 ぼくが初めて登ったのは1962年、高校3年の夏だった。父と妹と3人で登った思い出深い山である。

 富士山の代表的な登山口は五つ。吉田口、須走口、御殿場口、富士宮口、河口湖口とである。多くの登山者が利用する河口湖口は、6合目で吉田口登山道に合流する。河口湖口5合目まで、精進湖畔から精進口登山道がのびている。

 夕方、河口湖駅前からバスで5合目へ。懐中電灯を手に登り、夜明け前の山頂に立った。火山礫(れき)の斜面に腰を下ろしてご来光を待つ。足下は雲海に埋まっているようだが、まっ暗。夜明けが近づくにつれ、雲海が濃紺に、濃紺が紫になり、東の空に朱色が広がったと思うと、火の玉の頭がポッカリと出た。雲海はみるみるオレンジ色に染まり、火の玉はあっという間にまぶしい太陽になった。

 ぼくたちはホッとタメ息をついてから立ち上がり、お鉢巡りをして剣ケ峯にも立ち、砂走りを須走口へと駆け下った。

 山好きの皆さんに富士登山をお薦めすると、2人に1人から「高山病が心配で」という言葉が返ってくる。

 3776メートルでの大気中の酸素レベルは0メートルでの63%。高山病になっても不思議でない。毎夏、多くの登山者が頭痛、嘔吐(おうと)感、倦怠(けんたい)感に負けて頂上をあきらめている。ぼくが、高山病が心配という方にお薦めしているのが、富士登山スリーデーズプランである。ヒマラヤ登山のように高度順化を組み込んでの攻略法なのだ。

 どの登山口も5合目まで車で上がれるから、1日目は7合目まで登り、5合目に下って1泊。2日目に山頂に立ち、8合目に下って1泊。3日目に下山するものだ。今夏、新日本百名山チャレンジの50山目として富士山に登ったが、このプランを採用したため、全員がスムーズに山頂に立つことができた。

おわり

 周辺情報

富士河口湖紅葉まつり
武雄温泉
 10月28日(金)〜11月20日(日)、午前9時〜午後9時、山梨県富士河口湖町河口の河口湖畔もみじ回廊(中央道河口湖インター)ほか。
 同会場以外にも町内各所の紅葉スポットがライトアップされる(写真、10時まで)。花火や弦楽四重奏などのステージや、特産品、伝統工芸品の販売なども。問い合わせは町観光課(0555・72・3168)。
富士宮秋まつり
 11月3日(木・祝)〜5日(土)、静岡県富士宮市宮町の富士山本宮浅間大社周辺(富士宮駅)。
 大社の例大祭として、20区の氏子が山車の引きまわしや手踊りを行う。3日午前9時、おはやしを奉納する「宮まいり」。4日(金)午後4時、山車、屋台が市内目抜き通りに集まり、おはやしの競り合いや踊りを繰り広げる「共同催事」。問い合わせは実行委事務局(0544・22・1155)。

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