「演じる役柄の分だけ新しいことを学び、人の何倍もの数の人生を生きるのが俳優という仕事。とても恵まれているよね」
ハリウッドの人気俳優リチャード・ギアが選んだ今回の「人生」は、大ヒットした日本映画「Shall we(シャル ウィ) ダンス?」リメーク版の主人公だ。裕福で家庭円満、何不自由ない暮らしのはずなのに何かが足りない…。そんな漠とした欠落感を持て余す男が社交ダンスを通して人生の輝きを取り戻していく過程を、繊細に、ときにコミカルに好演した。
オリジナルの役所広司さんの演技を「パーフェクト!」と心から絶賛しつつ、リメーク版に対する心意気や現場の楽しさを語る姿は、この作品が好きで好きでたまらない、といった風情。役柄について語る言葉にも自然と熱がこもる。「主人公が抱える悩みは『人生とは何か?』という普遍的な問い。彼が不思議とダンス教室に惹(ひ)かれたように、自分ではどうにも説明できない『ミステリー』が、誰の内面にもあるはず」。自身も同じようにミステリーを抱えている? という質問に「もちろん!」と即答する笑顔は、大人の余裕を感じさせながらも、ちゃめっ気たっぷり。
「プリティ・ウーマン」から15年、甘いマスクは健在ながら円熟味を増した55歳が、また一つ観客をハッピーにする贈り物を届けてくれた。
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全国東宝洋画系にて公開中
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