最新鋭イージス護衛艦「いそかぜ」が、訓練中に反乱で乗っ取られた。反乱者たちはミサイルに特殊兵器「GUSOH」を搭載、東京壊滅の脅しをかける……。福井晴敏の同名小説を阪本順治監督が映画化。反乱者たちから「いそかぜ」を取り戻すべく孤軍奮闘する先任伍長・仙石を演じる。
「登場人物中、最もアナログな男」と語る口調に役への愛着がにじむ。仙石はアナログな知恵をフルに使って、ハイテクの塊、イージス艦での事態解決に迫る。そこに「IT社会ならではの象徴性がある」と、役柄を見据える。
その存在感に圧倒されたという実際のイージス艦上での自衛官を交えての撮影では、「平和」について改めて考えさせられた。寺尾聰や中井貴一、佐藤浩市ら実力派俳優との共演で、「緊張感、信頼感を楽しんだ。俳優たちの志が反映された質の高い群像劇に仕上がった」と自負する。
「ラストサムライ」以後世界に活躍の場を広げ、海外での出演作2本が、ここ1年で公開される。「後の世代が、世界の映画界で自由に往来できる基盤を作りたい」。日本人俳優としての気概、姿勢がどこか仙石と重なる。
仙石が危険を顧みず海に飛び込む場面に話が及ぶと、「僕も気がつくといつも危険な方を選んでいる。そういう『悪癖』が似ているかも」と頬(ほお)をゆるませた。その「危険」を楽しむ余裕すら感じさせる表情だった。 (中野晶子)
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7月30日(土)から、全国松竹・東急系ロードショー。左は共演の勝地涼。
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