「耐えていると思わせず、でも耐えていることを気付かせる演技。微妙な加減がとても難しいんです」。原作は、「白い巨塔」など社会的な題材を、人間の心情も交えて描き出すことで知られる山崎豊子。その作品で、老舗(しにせ)呉服問屋の主人の愛人、浜田文乃役を演じる。
舞台は東京。代々跡継ぎ娘に婿養子をとる女系の家筋だ。当主、嘉蔵(森本レオ)が亡くなり、長女・藤代(高島礼子)、次女・千寿(瀬戸朝香)、三女・雛子(香椎由宇)は、遺産相続に関する遺言状の中で、嘉蔵の愛人・文乃の存在を知り、遺産相続をめぐる熾烈(しれつ)な争いが始まる。
「女優宣言」から6年目。大河ドラマ、恋愛ドラマと立て続けに出演してきた。日常と懸け離れた難役にも、「いろいろな人になれるのが女優の楽しいところ」とポジティブ。自分のものにして、役になりきるためにはどうしたらいいのか、つきつめる努力はモデル時代から変わらず、むしろ大好きな過程だという。
「隠さず」「ごまかさず」という印象。真っすぐに目を見て話す姿に、こちらがドキッとしてしまう。「壁なんて、常にありますよ。今だって、どういう風に演じたらいいかって……。でもそれは壁ではなくてハードル。必ず乗り越えられるもの、乗り越えなければいけないものなんです」。そんな正直な姿が、男性、女性問わず愛される存在「ヨネクラ」の秘密なのかもしれない。
(蒔苗沙都子)
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TBS系「女系家族」(木曜、午後10時)のワンシーン。右から米倉、高島、瀬戸、香椎。
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