映像化不可能と言われていた山田風太郎の小説「甲賀忍法帖(こうがにんぽうちょう)」を、独特の色彩表現で注目されている下山天(てん)監督が最新の映像技術を駆使して映画化した「SHINOBI」。
長く憎しみ合ってきた二つの忍者の里、伊賀と甲賀。それぞれの跡取りである朧(おぼろ・仲間由紀恵)と弦之介(オダギリジョー)は互いの立場を知らずに恋に落ちる。忍者同士の生き残りをかけた対決が始まり、敵として再会する二人……。宿命ともいうべき悲劇を描く。
黒谷演じる忍者「陽炎(かげろう)」は体内から猛毒を発するあでやかな美女。その毒ゆえに、弦之介に思いを寄せても愛することができない。切ない恋心が映画の印象を増す。2時間にも及ぶメーク。ただ立っただけで色気を発する難しい役どころ。監督や共演者と話し合い、衣装の特性を生かすよう動くなど工夫した。
「苦労はありません」と明るい笑顔で気持ちよく言い切る。苦労と思うのではなく、出来上がりを楽しみに演じた。「忍者」のイメージを一新する映像に自身も驚いたという。
今後は、「どんな役にもチャレンジしたい。様々な役との出会いを通じて、自分をもっと広げていきたい」と目を輝かせる。最近は舞台にも活躍の場を広げている。一緒に仕事をしてみたい役者、監督は?という問いには「いますけど言いません」といたずらな笑顔を浮かべる。ゆっくりとまっすぐに語る優しい雰囲気に心地よさを感じた。
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9月17日(土)から、丸の内プラゼールほか全国ロードショー。
右は共演のオダギリジョー。
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