今月7日にシングル「指切り」を発表した。作曲はMr.Childrenのプロデュースなどで知られる小林武史。自身は作詞を手がける。「つながっていたいという気持ち」を綴(つづ)った歌詞は、誰かを大切にすること、誰かに大切にされることの温かさを思い出させる。
東京で生まれ、幼稚園まで台湾で過ごした。世界各地に住む親戚が集まると北京語、台湾語、英語、日本語が混ざり合う。それらの経験が作詞にも影響を与えている。「“もらい泣き”という言葉は、ほかの言語では一言で表せない。今回の“指切り”もそう。日本独特の風習だと思う。そういうものを見つけやすいです」。日本に移り住んでから、台湾の父親へ書いた手紙や日記は、今も作詞の原点になっている。
「指切り」は、恐怖を感じている地震(揺らぎ)を思って書いた。子どもの頃は、災害時の集合場所を母らと決めていたが、大人になり、一人で生きていく今になって、「ここに行けば会える」という安心感の大切さを実感する。「小さな揺らぎで、虚無はあっと言う間に自分を飲み込んでしまう。そんな時、自分や誰かを信じる気持ちまでぶれないで欲しい」
一言一言言葉を吟味しながら、しかし明るく親しみやすく話す姿に、言葉に対する愛情と自身に向かい合うしなやかな強さを感じた。
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ニューシングル「指切り」
コロムビアミュージックエンタテインメントより発売中(1260円)。
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