今月からスタートしたNHK朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」のヒロイン・喜代美役を、オーディションで約1800人の中から射止めた。決まった時は実感がわかなかったが、自身のブログに多数寄せられたファンからのお祝いコメントを読んで、「初めて涙が出てきた」と語る。
物語は、喜代美がコンプレックスだらけの自分を変えるべく、高校卒業後に福井から大阪へと飛び出し、落語家を目指していく姿を描く。家族や大阪の仲間たちとのにぎやかなかけ合いも見どころだ。
心配性で、物事をつい悪い方向に考えてしまう喜代美のキャラクターは、「自分とよく似ている」。自身も中学の時にスカウトされて芸能界入りしたが、オーディションに落ち続け、将来の方向性が見えない不安も感じてきた。「この役がやりたい」という作品に出会い、女優で生きていく覚悟ができたのはごく最近だという。
撮影中、泣くシーンではないのに共演者の演技で思わず泣けてくることがあり、「感情移入しすぎないようにしないと」と話す。それだけ物語に入り込んでいるのではと聞くと、「舞台とかで、自分の気持ちがいい時は演技のできはあまり良くないっていうじゃないですか」。初主演ながら冷静さを欠かさない新進女優。「風林火山」で鮮烈な印象を残した勘助の妻ミツ役に続き、今回はお茶の間にどんな風を吹かせるのか楽しみだ。
(坂口 絵美)
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NHK総合テレビほかで放送中
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