現役医師・海堂尊のベストセラーミステリー「チーム・バチスタの栄光」が映画に。大学病院を舞台に、天才外科医の心臓手術で原因不明の連続術中死が起きる。医療過誤か殺人か。厚労省から派遣された白鳥(阿部寛)と共に調査にあたる外科オンチの心療内科医、田口を演じる。
原作の田口は中年男性。性別、年齢、経験も異なる中での役作りだった。中村義洋監督は、「医者だけどあまり賢そうにしなくていい、口は半開きで」などと指示。「キリリとした医者のイメージが崩れました。手術着を着た時も、一人だけ給食当番みたいで」と笑う。
田口が担当する不定愁訴外来、通称「愚痴外来」には、他の科では「治療不要」とされた患者が愚痴やクレームを言いにやって来る。田口は愚痴を聞くばかりで辛くないのか、どうやって自身の心の処理をしているのか、心療内科やカウンセリングの資料を読んでみた。
「丁寧に人の話を聞く難しさを知りました。愚痴なのか相談なのか見極めて一線引く。自分と重ねないことで、医師としての心のありようがわかったように思います」と語る。
昨年は久々に3本の映画に出演し、女優としての地位を改めて確かなものとした。出演作に求めるのは「何か一つ新しい要素があること」。新しい役柄を演じるたびに、自分にも幅が出るからだ。華奢(きゃしゃ)な体から出てくる一言一言に芯のある強さが感じられた。
(伊藤美枝子)
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全国東宝系で公開中
左は共演の阿部寛
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