今までにない「ゆるさ」で昨夏、人気を博したドラマの続編「帰ってこさせられた33分探偵」(土曜午後11時10分、フジ系)が放映中だ。鞍馬六郎(堂本剛)は、犯人が明らかな事件を突拍子もない推理で混乱させる。そこへ水川演じる武藤リカコが、テンポ良く突っ込みを入れる。
ドラマのテーマは「くだらないことを本気で」。各所にちりばめられたコミカルな演出、大田原警部(高橋克実)も含めた絶妙なやりとりが笑いを誘う。「雰囲気やテンションを優先します。3人が絡んでどうなるかがすごく大事」。かつてない脱力系ドラマの制作現場は、とてもクリエイティブ? 「そういうことにしておきましょう」と笑顔で流された。「スタッフも含め、常にみんなが笑顔でいられるのは良い現場なのかな、と思いますね」
前回のシリーズでは、人が行き交う駅前で異様なダンスを踊るなど、恥ずかしい体験もたくさんした。「この役はくだらないことやいたずらが好きじゃないとたぶんできないですね。これまでの中でも飛び抜けてはまった役です。すごく楽しんで演じています」。元々、役作りについて深く突き詰めることはあまりしない。「リカコにしても、素の自分に近いところがありますしね」
オンとオフの切り替えは早い。「おつかれさまーと言ったら、もうそこに役のことは置いていけます」。ハスキーな声で、てきぱきと答える。息抜きは友人とごはんを食べたり、映画を観(み)たり。「私、全然フツーですから」と気負いがない。気取らず、自分の感性を信じて演じる姿に、多くの女性から支持される理由を見た気がした。
(インタビュー・文/佐藤鼓子)