次のロケ地はどこ? 出演者は誰に? 毎回、全国の老若男女が興味津々のNHK「連続テレビ小説」。今春の主役は、女優、アーティストとして活躍の場を広げていた松下奈緒が選ばれた。
「憧(あこが)れのドラマでしたが、自分が出演できると思っていませんでした。しかも主演のお話。とても光栄です」。大きな目を優しく細めてほほえんだ。
3月29日(月)スタートの「ゲゲゲの女房」は、漫画家の水木しげるさんの妻、武良(むら)布枝さんのエッセーが原案。親の勧めで決まったお見合いから結婚へ、東京・調布での極貧生活―と、現在国民的人気のある水木さんとの「まさか」な結婚生活が温かいまなざしで描かれる。
「主人公の布美枝は、控えめで恥ずかしがり。台本のセリフも『……』が多いので、表情や身ぶりで様々な感情を表現するのですが、毎回挑戦ですね」と苦笑する。「でも彼女は、本当に芯の強い女性。自分にない部分がたくさんありますが、布美枝と自分との境目を感じなくなった時、役を体得した瞬間になると予感しています」。役を受けた時、その重責に不安な気持ちもいっぱいになったという。それでも現場へ飛び込み、日々布美枝を演じることで「経験の積み重ねが、これからの自信につながっていく」と松下。
長期に渡る連続ドラマ。リラックス法を尋ねると「食べること!」と即答。「ナポリタンやハンバーグを元気に食べられるうちは、私は大丈夫って証拠です」と笑った。凛(りん)として可憐(かれん)な外見を裏切る、快活で身近な友人のような親しみやすさ。そんな彼女の魅力が、毎日テレビでみられる。朝が楽しみになりそうだ。