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2008.5.29(木)更新  大谷由里子のココロの元気

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  「外」を見ることも重要

 「大谷さん、いつ会っても元気だね」と、たくさんの人が言ってくれる。「どうすれば、大谷さんみたいに、いつも元気でいられるの?」とも。

 そのたびに、「私だって、人間だもん。めちゃめちゃ落ち込む時だってあるし、泣きわめいている時だってあるわよ」と、答える。実際、会社でも家でもよく泣いているし、よく落ち込んでいる。大切なのは、いつも元気なことじゃなくて、自分の心が、今、どの状態にあるかをしっかり把握していること。そのために、「自分が落ち込んだら、どうなるか」を知っていることも重要。

 人間なんて、心が壊れる時は一瞬。「どうでもいいや」と思うことが一番危険。実際、あるお医者さんが言った。「人って『自分なんてどうでもいい』と、思うと病気になる確率が上がるんだよね」。まさに、「病は気から」。

 かつて、わたしは、「どうでもいいや」状態になったことがある。子育ても、仕事もいくら頑張っても、誰も評価してくれない。それどころか、「売り上げが上がらない」ことで自分で自分を責め、「子育てができてない」と、人に責められ、「家事ができてない」と、夫に責められた。どれもこれも頑張っているうちに、自分が壊れてしまった。「どうでもいいや」と、開き直って、家事も育児も放棄。朝まで友人と飲み歩いた。最悪の日々だった。

 「このままじゃダメになる」。そんな時に、友人に誘われたのが、有志でやっている勉強会だった。講師は外資系ヘッドハンティング会社の取締役で、知らない世界の話ばかり。「世の中、広いかも」と、初めて思った瞬間だった。いろんなセミナーや講演に行って学んでいるうちに、いつの間にか投げやりになっていた自分から脱出。

 落ち込んでいる時こそ、ちょっと目を外に向けてみる。行動を変えてみると気分や結果が変わることって案外ある。

題字・イラスト ながた かず

 大谷由里子/1963年、奈良県生まれ。吉本興業マネージャーを経て、人材活性プロデューサー。「笑い」を取り入れた人材育成が話題に。
 
(2008年5月29日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)
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