顔を上げ景観楽しむ
街を歩けば、クリスマスカラー一色。イルミネーションにクリスマスツリー。何だか、こっちまでワクワクしてくる。
吉本興業時代、年末年始は書き入れ時。番組の収録やイベント。クリスマスも正月もなかった。街を歩くカップルの姿を見て、とっても寂しい気分になったのを覚えている。
その後、独立してイベント会社の社長になった私。やっぱり職業柄、年末年始は書き入れ時。11月の終わりから、飾り付けにイベントの告知に準備。やっとクリスマスが終わったら、徹夜で撤収。そしてお正月の飾り付けが始まり、イベントも。気がついたら1月が終わっていた。
楽しそうにクリスマスとお正月を過ごす家族連れを見ながら、「いつまで、こんなことをやっているのかなあ」とむなしくなった。それでもココロが元気な時は、スタッフと一緒に「頑張ろうよ」と前向きだった。でも、家族が協力的じゃない年、大切な部下が離れて行った年もあった。そんな時、ただただ仕事をしながら、涙がポロポロ出てくることもあった。
自分でイルミネーションの飾り付けをしながら、ちっとも景色を楽しめていない自分がいた。今から思ったら、もったいない。どうせなら、もっともっと景色を楽しめば良かった。
クリスマス、お正月と忙しい人はいっぱいいる。きっと、あの頃の私と同じ思いをしている人もいっぱいいると思う。年末年始が忙しくて、ココロの余裕をなくしている。そう感じたら、ちょっとだけ顔を上げたらいい。とってもきれいな街を見ることができる。「今年はこんな景色なんだ」と楽しむといい。ちなみに、友人である50代独身の女性の言葉。「私は『今年も私のために飾り付けしてくれてありがとう』と、言って街を楽しむの。そう思わないと人生もったいない」
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| 題字・イラスト ながた かず |