大自然と会話をする
人生って、いいことも続くけれど、悪いことも続く。いつも人には「モチベーションアップ」「ココロの元気」と言っているわたしだけれど、やっぱり悪いことが続くとかなり落ち込む。
身内が亡くなったり、流産したり、人が離れていったりすると、普段の生活の中で、楽しいことや良いこともあるはずなのに、それらが目に入らない。それどころか「なんで、こんなに悪いことばかり続くのだろうか」「わたしのどこが悪いのだろうか」「わたしは、こんなに一生懸命なのに」と、自分を正当化したり、自分を責めたりする。
こうなると最悪の状態。「どうでもいいや」と投げやりになる。仕事も生活も放り出してしまいたくなる。それどころか、1人になると意味もなく涙が止まらなくなる。まさに「どん底」。そんな「どん底」から立ち直るために、「大自然の中に身を置く」ことを勧める。
知人の男性が経営する会社が倒産した。借金取りに追われ、自殺も考えたらしい。「もう死にたい」と、付き合っている彼女に言ったところ、彼女が「死ぬ前に何したい?」と聞き返した。「南の島に行って、ポーッとしたい」と答えたら「行ったら?」と、言われた。とても、そんな状況じゃない。でも、彼女に背中を押され、南の島に行った。海を見ているうちに、自分のちっぽけさに気づき、「命まで取られるわけでもないし」「死ぬ気で向かい合えばなんとかなるかも」と、思えてきたらしい。今は、新境地で仕事をしている。そんな彼が、わたしに言った。「どうしようもなく落ち込んだ時は、大自然と会話をするのがいいよ」
わたしも、めちゃくちゃ落ち込んだ時は、山や海に行って大自然と会話する。「わたしがこの世にいるだけで奇跡だよなあ」なんて思えてくると、いつのまにか前向きになっているから不思議だ。
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| 題字・イラスト ながた かず |