大好きな人をつくる
なかなか自分のためには、頑張れなくても、人のためなら頑張ることができるって結構ある。子供のため、大好きな上司のため、愛する人のために頑張るほうが楽しい。
吉本興業時代のわたしは、当時売れていなかったけれど、前向きで一生懸命な宮川大助・花子の2人が大好きだった。「なんとか、この2人を世にだしてあげたい」。そう思って頑張った。大好きな2人のためだから「お願いします。仕事ください」と、頭を下げるのもまったく苦にならない。それどころか、2人のために営業するのは楽しくて楽しくてたまらなかった。
今、わたしは、おもに社会人向けのたくさんの研修を主宰している。単発もあれば、1年を通してやっているものもある。参加者は、20代から70歳を過ぎた人までさまざま。そして「大谷さんとこに出入りしていると元気になる」と、これまたすてきなことを言ってくれる。そうなると、わたしは、めちゃめちゃゲンキン。彼らが大好きになる。この人たちのために何でもやってあげたい。そう思えることがわたしの元気の素。彼らが出入りしやすいように、東京の京橋にセミナールームを開設、みんなで楽しめるような企画を考える。
わたしの友達の営業の女性。彼女は、営業を楽しいものにするためにいろんな会社に大好きな人をつくる。「この人の顔がみたい」「あの人のためにできることをしてあげたい」。そう思っていると、つらい時も自然に元気になれるらしい。彼女は言う。「どうせ仕事をやるなら、厳しい時でも、気持ちだけは、楽しくしていたいじゃない。好きな人をつくるだけで、やる気になれるなら安いもんでしょ」
そういえば、恋愛の初期なんてまさにそうだったなあ。彼のためなら料理でもなんでも頑張れた。今、その気持ちどこ行ったのかなあ(笑)。
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| 題字・イラスト ながた かず |