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うふふナチュラルライフ

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朝晩なく働くテレビスタッフにも…    

    健康と病気の間の「未病」という状態

イラスト・さかいひろこ
 テレビ番組で病院のシーンを撮る場合、廃業した後の建物を借りて行うことが多い。内部には手術台などの医療器具がそのまま残されていて、なかなかリアルな絵が撮れる。先日も、私が司会を務める情報番組のロケをした。

 待合室でのシーン。長椅子(いす)には診察の順番待ちをする患者たちがズラリと座っている。実はこれ、全員番組のスタッフだ。エキストラを頼むとギャラが発生する。早い話が経費削減のため(?)自前の出演となったのである。

 それぞれマスクをしたり、点滴チューブをガムテープでセーターの袖に張り付けたりしている。なんだか顔色まで悪くて、とても素人とは思えない板についた患者ぶりだった。

 昔、病院のシーンで必ず呼ばれる名物エキストラさんというのがいて、その人はやせ細った体と白っぽい顔色で見るからに“プロの病人”という感じがした。だがスタッフがそれでは、番組の今後が心配だ。プチ農業家の私としては、なんか良いもん食わしてやりたくなる。

 テレビ番組は朝晩の区別無く作り続けられるもの。照明のスイッチ一つで、朝に夜の情景を作り出し、反対に深夜でも朝日を昇らせることができる。そんな自然の時間に反した仕事を長いことしていれば、なんとなく“病気な感じ”になってしまうのも仕方の無いことだ。

 実際私も自律神経失調症で悩んだことがあった。その時に漢方の先生から聞いた話だが、人には健康と病気の間にもう一つ“未病”という状態があるそうだ。健康なようでいて実は病気に近い。そんな意味らしい。近頃顔色がさえないなと思ったら、生命力のある食べ物を頂いて、本当の病気にしないよう気をつけることが大切だと教えて頂いた。

(タレント・エッセイスト)

(2004年11月13日朝日新聞東京本社夕刊のマリオン紙面から)

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