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うふふナチュラルライフ

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野良仕事用の筋肉に気合を入れて     

     枯れ葉集め、堆肥作りからスタート

イラスト・さかいひろこ
 今年最初の農作業は堆肥(たいひ)作り。久しぶりに野良着をたんすから出し、一つ一つ確認しながら身につける。洗い過ぎでヨレたTシャツとジャージー。土の色が染み付いた軍手。次第に、しばらく使わないでいた野良仕事用の筋肉に気合が入ってきた。では行きますか。

 農家のおばちゃんは相変わらず元気印だった。「やっほー」なんて手を振って、1人走り回っている。私はせき立てられながら、自分の乗用車から彼女の軽トラに乗り換えた。向かった先は近所の雑木林。強風で、枯れ葉が舞い上がっているのが目に入る。こりゃ堆肥用の枯れ葉集めは難航しそうだ。思ったとおり、熊手で一生懸命かき集めても、あっというまに半分が吹き飛ばされ、土と一緒に頭の上から降ってきた。自然は時々こんな意地悪もするのだ。それでも1時間ほど作業するうちに、荷台に積みきれないほどの枯れ葉を集めた。

 堆肥場は蕎麦(そば)畑の角に作った。まずそこに、集めた枯れ葉を3分の1ほど入れ、上から米ぬかをふりかける。次に竹酢液を500倍に薄めた水をたっぷりかけ、フォークのお化けみたいな道具でよくかき混ぜた。今度は何するの? と思っていると「美保ちゃん」とおばちゃんがその枯れ葉の上から手招きする。「全体重をかけて踏み固めるんだ」そうだ。そうしないと水が漏れて、うまく熟成しないのだ。思えばこの日のために、冬のあいだ脂肪をためてきたのかもしれない。ここは偶然の神様に感謝しつつ、心を込めて踏みつぶさせてもらいましょう。でもちょっとくやしい。

 これをサンドイッチのように繰り返し重ねることで堆肥の準備は完了する。あとは働き者の微生物におまかせすればよい。よろしくお願いします。

(タレント・エッセイスト)

(2003年3月12日朝日新聞東京本社夕刊のマリオン紙面から)

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