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うふふナチュラルライフ

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傷ついた子犬見つけ病院へ直行     

     見過ごせなくて「うちの子」増員

イラスト
イラスト・さかいひろこ

 私の親友である農家のおばちゃんと、田舎道を軽トラで走っていた時のことだ。道路の縁石に寄りそうようにうずくまっている子犬を発見した。何やらお尻の方に赤い色がチラリと見える。嫌な予感がした。

 この辺では犬がよく放し飼いにされている。他にも、明らかに人が捨てたと思われる子犬や、結果的に増えてしまったノラ犬たちによく出くわす。ノラというのは人間が勝手に付けた呼び名で、本人たちは野や山で、ただ必死に生きているのだ。野犬狩りに遭えば殺されてしまう運命。これも哀しい田舎の現実である。

 車から降り子犬に近づくと、やはりケガをしていた。赤い色は血であった。右後ろ足のもものあたりの皮膚がはがれ、折れた骨が飛び出している。交通事故と思われる。こういう時、私は放っておけない性質で、一緒に暮らす両親に、また拾って来たの、とあきれられ続けてきた。たぶん生涯あきれられ続けるだろうから、1匹くらい増えてもついでなのである。見知らぬ人間におびえ、足をひきずって逃げようとする子犬を、おばちゃんとはさみうちにしタオルで包む。深手を負って動転している犬は、この人は自分を助けようとしてくれているんだワ、なんてことは考えない。噛(か)まれないよう助ける方が気を付けなくてはいけない。

 カボチャの入っていた段ボールをカラにして、急遽(きゅうきょ)子犬を中に入れ病院にひた走る。途中の道でも事故にあった猫を発見したが、こちらは事切れていた。人の暮らしが便利になる一方で不運にも命を失う生き物たちに胸が痛む。こうなったら犬でも猫でもヘビでもウシでもまとめて面倒見たる!と助手席で叫んだら、おばちゃんから、動物園でも作んのかい?と笑われた。

 子犬は不幸中の幸いで、3カ所も骨折していたにもかかわらず、内臓に損傷は無かった。これならすぐ元気になりますよ、とお医者さん。こんな時は神様に見えるよ、ほんとありがとう。子犬は退院したらうちの子になる。おばちゃんちに帰っていたクサガメのヨッチーも冬越しのために我が家に引っ越してくるし、3匹の猫たちとあわせて、この冬はにぎやかになるぞ。ぐふふ。

(タレント・エッセイスト)

(2003年10月29日朝日新聞東京本社夕刊のマリオン紙面から)

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