「マンモス」頼みの「愛・地球博」が好調のようでなによりです。関係者の皆様もホッと胸をなで下ろしていることでしょう。
「でも、俺(おれ)たちの『月の石』には勝てっこないぜ」
そう、私の世代で博覧会といえばやはり70年の「万国博覧会」が本物。で、今回のは「〜のようなもの」でしかないのです。だって、当時10歳であった私は、生まれて初めて外国人を見たんだよ。マンモスどころじゃないですよ。「あっ、白人や! 黒人や!」と恐る恐る近づいてみたものです。「うわっ。なんや俺らと違うにおいがする」と友達と一緒にぞろぞろ外国人の後をついて回り、なぜかサインをもらったりして。
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……そんな子供。そんな日本。そして、ロックスター・忌野清志郎がデビューした年だった。あれから35年。清志郎さんは、「KING」から「GOD」になって今もロックの先端を走っている。実際に会ってみるともっと凄(すご)い。「カタクリ家の幸福」という映画で、アメリカ軍人でありながらイギリスの諜報(ちょうほう)部員でダイアナの親類だが日本人、という難しい役を演じてもらったのが最初だ。唄って踊る詐欺師役。
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「俺、詐欺師じゃなくて忍者がいいんだ。次回作は忍者にしてくれよ」と真顔で言った。そして、「妖怪大戦争」で妖怪の総大将「ぬらりひょん」を演じてもらった。4時間にも及ぶ特殊メークに毎日耐えて、「うん。少しずつ忍者に近づいてる気がする」と笑っている。凄すぎる。で、映画のテーマ曲をお願いしたところ、快く引き受けてくれました。恐れ多くも、詞は私が担当。夢のようです。しかし、出来上がった曲を聴いてもっとビックリ。
「録音の日に陽水誘ったんだ。で、デュエット曲になっちゃった」「え、陽水って……」「井上陽水」
す、凄いことに……。聴いて下さいね。