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2005.10.6(木)更新
三池崇史のシネコラマ

 第25回 「特撮に悪戦苦闘」
 思いおこせば半年前。とあるテレビ局の喫茶室。
 「ねーねー、ウルトラマン撮らない?」「あ、やります」「じゃよろしく」と、これ以上ないシンプルなきっかけから、天才脚本家NAKA雅MURAの素晴らしい台本が生まれ、ドラマ部分(本編)の撮影に突入。魅力的なレギュラー(地球の平和を守る「ダッシュ」の隊員)たちとの撮影に続き、生まれて初めて特技(特撮)部分の監督まで務めさせていただきました。ウルトラマンが主役だから、主役の演出を他人の手に委ねるわけにはいかんでしょ。で、ついつい「特撮も自分が監督します」って言っちゃったわけさ。

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 でも、正直なところ不安でした。「だって、特撮の素人が特技監督なんて出来るの?」「イメージはあるけど、どう撮ればいいんだ?」「怪獣って、監督の言うこと聞くの?」「特撮が274カットも……。これって放送に間に合うの?」などなど、気の弱い私の心臓はばっくばくだったのです。

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 「やっぱむちゃな仕事だったのね。私にはウルトラマンにNGを出す力なんてなかったのよ。そう、うぬぼれは自滅の始まり。ごめんなさい円谷英二さん。私にはヒーローは創(つく)れない。助けて下さいウルトラマン」。て願っていたら本当に助けてくれました。正確に言うとウルトラマンではなく、ウルトラマンを生み、守り続けてきた円谷プロのスタッフに助けられたのです。究極のプロ集団に支えられ、素人の私でも凄(すご)い「ウルトラマン」が完成しました。まさに究極のウルトラマン、「マックス」の名に恥じぬ、涙と笑いの30分×2本でございます。

 そしてそれが今週末の土曜、朝7時半より放送されます。サブタイトルは「第三番惑星の奇跡」。来週は「わたしはだあれ?」。早起きを後悔させない作品に仕上がってます。ぜひお楽しみ下さい。

(2005/10/6)

みいけ・たかし

 60年生まれ、大阪府出身。今村昌平、恩地日出夫監督らに師事。95年「新宿黒社会」で劇場映画監督デビュー。「岸和田少年愚連隊 血煙り純情篇」(97年)、「ゼブラーマン」(04年)など、ジャンルを超えた話題作を世に送り出す。

 
 バックナンバー 

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