民間の監視員が駐車違反を指摘したら、運転者が暴行をはたらいて、一度は逃げたが、その時ナンバーを覚えられていたとかで逮捕された。らしい。以前、小学生にいたずらをしようとした男も、携帯電話で写真を撮られて、ナンバーから足がついた。
私が気になっているのは、そのバイクのナンバープレートである。見やすいように垂直に取り付けられているはずのプレートが、どういうつもりか、空に見てもらうような形で水平近くまで斜めに持ち上げて取り付けてあるバイクがやたらと目につく。
乗用車の前側に付けるプレートに細工する商品で業者が検挙されたが、それはスピード違反で捕まらないためだ。しかしこの後ろのプレートを見にくくしてあるという事(こと)は、さらによこしまな考えでやっているとしか思えない。「空気抵抗をなくすため」という屁理屈(へりくつ)を言う者もあるだろうが、「お前の優先順位は何だ」と問いたい。めちゃくちゃに危険な走行をして、接触したくせに停(と)まろうともせず逃げ去るバイクにどれだけ不快な思いをした事か。
私にとってあれは、「誰かをひいても捕まらないぜ」「引ったくりをやるぞ、番号は見るなよ」「当て逃げ御免(ごめん)!」というメッセージにしか感じられない。
どうか、トラックなどで汚れて読み辛(づら)くなっているナンバープレートとともに、徹底して取り締まって頂きたい。
〈タレント〉
(2006年6月15日、朝日新聞マリオン欄掲載記事から。商品価格、営業時間など、すべての情報は掲載時点のものです。ご利用の際は改めてご確認ください)