ソルトレークシティーやトリノ冬季五輪で日本女子チームが活躍し、映画が作られるなど人気に火がついた氷上のスポーツ、カーリング。氷の上ではなく、体育館など屋内施設の床面を使って楽しむのが「カローリング」だ。
使うのは「ジェットローラ」と呼ばれる取っ手のついた円盤状の道具。中心から赤、黄色、青に色分けしてある円状の得点板「ポイントゾーン」をめがけて、各チームのプレーヤー3人が各自1個ずつ、相手チームと交互にオレンジ、青、緑、黄、黒、赤のカラフルな6色のジェットローラを投球する。最終的にポイントゾーンの中心に最も近い位置に、ジェットローラを停止させたチームが勝ちとなる。
ジェットローラの底には、ベアリングと呼ばれる小さいローラーが付いているので、平らな床面ならどこでも楽しめる。愛知県のベアリングを作るメーカーの社長が「氷のない場所でも楽しめるように」と、1993年に考案した。
体力やパワーがあまりなくても、ジェットローラは軽快に床面を滑るので、子どもから高齢者、車イスの人まで、幅広い層が一緒に楽しめる。床の状態によってジェットローラの滑り方は変わるので、体力よりもむしろ、作戦をたてる「頭脳プレー」や微妙な力加減が重要。そこもまたカローリングの魅力のひとつだ。
愛知県の正木尚憲さん(39)は8年前、地区の生涯スポーツ推進委員としてカローリングの研修を受けた。最初は「簡単そう」と感じたが、実際に参加してみると、どのコースをどのくらいの強さで、どの位置にあてるかなど、状況判断の難しさに熱くなった。「昨年の選手権は、妻と長男と組んで挑戦した。親子3世代、4世代でも、健常者と身体障害者でも一緒に楽しめるのが魅力です」
問い合わせは、日本カローリング協会(TEL052・331・8855、http://www.curolling.com)。