サーフボードにパドルを携え、立ち乗りの状態で波に乗るユニークなサーフスタイル「スタンドアップ・パドル・ボーディング(パドボ)」。ハワイのビーチボーイが、波乗りをする観光客を撮影するため、首にかけたカメラをぬらさないようにと、ボード上に立って漕いだのが始まり。「ワイキキ・ビーチボーイ・スタイルサーフィン」「スタンドアップ・サーフィン」とも呼ばれる新スポーツだ。
10フィート(約3メートル)以上のボードと、身長より20センチ前後長いパドルを使う。ボードに乗って前向きにパドルを漕いで沖に出て、波に乗るのが基本動作。最大の特徴は、カヌーのように漕いで、湖など波のないところでも楽しめることだ。
神奈川県鎌倉市の材木座海岸で6月にあった「第2回PADOBOグランプリ」には、約50人が参加し、スラロームやコースレースを競い合った。波乗り中に水中にパドルをさして方向転換するなど、独自の技も開発され、競技人口は増加中だ。
大会会長で、パドボの普及に力を注ぐ奥田哲さん(51)は、04年にハワイのサーフィンコンテストで初めてパドルを使った競技を見た。サーフポイント以外に遊び場が広がり、パドルの使い方によって楽しみ方を増やせる面白さにひかれた。「パドルとボードだけのシンプルな遊び≠ネんです」と笑う。サーフィンは若者のスポーツというイメージだが、こちらは10代から60代までと幅広い。
同県大和市の大学生、小菅洋輔さん(20)は、ウインドサーフィンの風や波のない日のトレーニングに取り入れている。材木座海岸から逗子までを1時間ほどで往復するという。「ボートとは違い自分の真下が見えるんです。時々、魚が通るなど、とっても気持ちがいい海上散歩になります」
問い合わせはオクダスタイルサーフィング(TEL0467・23・8284、http://www.padobo.com)。