山道や林道など、舗装されていない自然のままの道(トレイル)を駆けるスポーツ、トレイルランニング。北米を中心に盛んだが、日本でも6、7年前から広まりつつある。今では国内でも20余りの大会が開催されるようになった。マラソンと同じく、設定された距離を早くゴールした順に順位が決まる。距離は地形によって変わるので国内では10キロ前後から70キロ超と大会によって幅がある。
普通のランニングと違うのは、自然の中での競技のため、飲み物や食べ物、救急用品など、危険やトラブルから身を守るために最低限必要な物を携帯することだ。
一般の登山道を使うので、道から外れない、ゴミを捨てないなど環境に配慮している。登山者の迷惑にならないよう、すれ違う時に速度を落としたり、声をかけたり、道を譲ったりは基本中の基本。
海外では160キロを走る大会で59歳の男性が優勝したことも。長距離になるほど、体力だけでなく判断力や適応力をより試されるスポーツでもある。
コンセプトは「自然との共存」。舗装路を走るマラソンでは、時間や距離を意識して走るが、トレイルランニングではまず何より自然を楽しむのが目的。下り坂などでは速度をあげ、急な上り坂は歩いてもいい。景色の良い所で止まって眺望を楽しんでも構わない。自分のペースで走り、景色や自然との一体感を楽しむこともできる。路面も一様ではなく、岩だらけの道や木の根が出ている道もあるが、それも面白さの一つだ。
もともと市民ランナーで、半年前からトレーニングの一つとして始めたという渡辺朋子さん(33)は、「普段のマラソンでは味わえない爽快感や、遊びのような感覚が味わえて、子どもの頃にかえったような気持ちになる。泥だらけになっても楽しいです」。
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