「ノルディック」といえば、多くの人がクロスカントリースキーを連想するだろう。今回紹介するのは、同じノルディックでも雪のない中でやる「ノルディックウオーキング」だ。
スキーのストックに似た専用のポールを両手に持ち、そのポールで地面をつきながら歩く。1930年初めごろから、スキー王国のフィンランドではクロスカントリースキーの選手が夏場のトレーニングとして採り入れてきた。そのフィンランドで、広く一般国民にも広めようと、96年から具体的な身体的効果について科学的なデータを収集し、97年、ノルディックウオーキングが正式に誕生した。現在、同国では総人口の16%がノルディックウオーキングを生活に採り入れている、と言われているほどの人気ぶりだ。
普通のウオーキングに比べ、心拍数と摂取呼吸量が増加し、エネルギー消費量は平均20%も上昇することがわかっている。一方で、ポールをついて歩くため常に3点支持となり、足腰の負担は軽減される。つまり、ウオーキングに比べて運動としての強度は高いのに、体は楽。なんともお得感のある魅力的なスポーツなのだ。
日本には99年ごろから紹介され始めた。今年1月、仙台に国際ノルディックウオーキング協会(INWA)公認の日本ノルディックフィットネス協会が設立、国内でノルディックウオーキングを楽しむ団体などの連携も進んでいる。全国での普及の動きも高まっており、INWA認定のインターナショナルコーチ、高橋直博さん(33)を中心に、インストラクターの養成にも力を入れている。「フィットネス効果が高いだけでなく、家族や友人とおしゃべりしながら歩けるので、人とのコミュニケーションがとれるのも魅力」と高橋さん。
問い合わせは、日本ノルディックフィットネス協会(TEL022・277・8477、http://japan.nordicwalking.com)。