ゴルフが手ごろな価格で楽しめたら――。ターゲット・バードゴルフは、そんな願いから1969年に誕生した。埼玉県川口市に住む野嶋孝重さん(74)が、ボールの飛距離を短くして狭い場所でもできるようにと、ボールにシャトルコックのような羽根を付けたのが始まりだ。
ボールはプラスチック製で約30グラム。ゴルフボールの5分の3の重さだ。必要なクラブは1本で、専用のクラブもあるが、ゴルフクラブでもプレーできる。
競技会ではゴルフと同じく18コースをまわり、72打を基準に打数の少なさを競う。ゴルフはホール(穴)に入れるが、ターゲット・バードゴルフでは開いた傘を逆さにしたような形の「アドバンテージホール」に入れる。地上50センチ程度の高さに設置されているため、ボールを浮かせて入れる技術が必要だ。その下の地面に、より簡単に入れられるマンホールほどの大きさの「セカンドホール」というスペースもあるが、1打加算される。
打つ度に専用の人工芝のマットを敷き、その上にボールの羽根をホールのほうに向けて置く。動作はゴルフと同じ。「パシッ」という音がして、まっすぐに飛ぶ。ゴルフボールを打つ勢いを同じように味わえるところが魅力の一つになっている。
ターゲット・バードゴルフ場は、生涯スポーツ推進のための自治体の施設が多く、1日もしくは1ラウンドで500円程度。男女や年齢による力の差があまり出ないので、夫婦でまわる人も多い。
20年来の趣味にしている原田嘉吉さん(79)は、「ゲートボールやグラウンドゴルフは、ボールを転がすだけ。これはふわりと浮かせる技術が必要なところがおもしろい。仲間と話しながらでき、荷物もお金も少なくて済むので、まさに生涯スポーツだ」と話す。
問い合わせは、日本ターゲット・バードゴルフ協会(03・3512・2803)。