五目並べ、ゲートボール、パターゴルフなどを組み合わせたのが「囲碁ボール」だ。幅2×長さ5メートルの人工芝マット上に縦横7列の碁盤が描かれ、計49個の目には穴(くぼみ)が開いている。3メートル離れたところから、木製スティックで黒と白の硬質プラスチック製ボールを交互に打ちあう。各10個のボールを打ち終えると1局終了、1試合で5局を行う。
五目並べの要領で、縦・横・斜めに同じ色のボールが3〜5目つながるように穴にはめていく。3目、4目をいくら作っても、5目の方が勝ち。「五目並べ」なので6目以上は無効。3目以上並ばなかった場合や同目で同列の場合は、穴に入っているボールの総数で勝ち負けを決める。相手ボールを穴からはじき飛ばし、邪魔することも出来る。
今から15年前、兵庫県丹波市柏原(かいばら)町で誕生した。室町〜江戸時代ごろ、当時のお殿様・谷垣石見守は、囲碁で隣村との領地争いの解決を図り、勝利して村人に平穏な暮らしをもたらしたという。その谷垣石見守は、囲碁の神様として、同町の神社にまつられている。そんな伝説も、囲碁ボールが生まれた背景にある。
「碁にちなんだ町おこしを」と、当時町議会議長だった由良昭八さん(73)を中心に、町の職員や人工芝を作っている地元メーカーの社員など、十数人が集まって囲碁ボールを考案した。わかりやすいルールで運動量も激しくなく、お年寄りから子どもまで誰でも楽しめる。屋内で出来るので天候にも左右されない。
碁盤のマットには起伏があり、ボールは不意に思いがけない動きをする。囲碁ボールの開発に携わった前川豊市さん(61)は、「あそこに入れよう、と狙って打ったはずのボールが、相手に有利な場所にいってしまうことも。最後の一球まで勝ち負けがどうなるかわからない、そんな意外性が面白い」と話す。
問い合わせは、丹波市囲碁ボール協会(TEL0795・72・0021、http://www.igoball.jp。)