雪上を歩きやすいよう靴につける道具、スノーシュー。日本のかんじきよりも大きめで、金属やプラスチックで出来た、だ円形の枠の真ん中に靴を固定するビンディングが設置されている。足を運びやすいよう、かかとが固定されていないのも特徴の一つだ。
スノーシューイングは、スノーシューをはいて自然の中を歩いたり走ったりするスポーツ。93年にアメリカから日本に渡り、徐々に普及してきている。大会では、雪山を舞台に決められたコースを制限時間内に走って速さを競う。国際ルールでの公式大会は年2回。今後増える予定だという。
特別な技術を習得しなくても、平らな面から急斜面の登り下りまでできるので、技術的には比較的手軽に始められる。
とはいっても、冬に自然の中に入るため、十分な安全対策が必要になる。天候や雪崩、地形についての知識を身につけ、低温に耐えられる服装と装備を用意する。
地上を歩くよりもエネルギーを消費し、フィットネス効果が高い。大会では禁止される場合もあるが、一般的にはストックを持ち腕を振るので、全身運動になる。しかも雪が衝撃を吸収し、ヒザへの負担が少ない。面積が広く、裏に雪をつかむためのツメが付いているため、転倒することもまれだ。
最大の魅力は、雪で登山道も低木も覆われ、境界のなくなった野山を自由に歩き回り、夏には見られない景色を楽しめること。動物の足跡を追いかけたり、見晴らしのいい場所で温かいスープを作ってランチをしたりするのもいい。
新潟県の池の平温泉でガイドを務める関根壮一郎さん(38)は、「雪山は非日常の世界。景色や森のにおいなど、五感で自然を感じることで心身ともにリラックスできます」
問い合わせはEメールで。日本スノーシューイング連盟(TEL050・3659・5855、contact@chikyunetwork.org)。