「クロリティー」は、輪投げと、米国で人気のある蹄鉄(ていてつ)投げをアレンジして生み出されたスポーツだ。
愛知東邦大の石川幸生教授(57)が88年、ユニバーサルデザインの思想を基に考案した。「クオイツ(輪投げ)」と「スポーティー(活動的な)」を掛けて名付けた。子どもから高齢者、障害のある人も、誰でも、安全に、どこでも楽しめることがコンセプト。「使用する“輪”には、クロリティーを通して人と人との交流の“輪”が広がって欲しい、そんな願いも込めています」と石川教授は話す。
縦横75センチ四方の木製ボードの平面に、25本のピンが立っている。年齢や体力に応じ、3〜9メートルの位置からゴム製の輪を投げて得点を競う。ボードには30度の傾斜角がつけてあり、ピンに輪が入らなくても、ボードの上に乗っていれば得点になる。中央のセンターピンに入れば最高の10点、後は中心から遠ざかるほど得点が下がる。輪がボードから跳ね返ってしまわないように、投げる強さや輪の角度など、微妙な調整力が重要だ。
シングルまたはダブルスの対戦で、交互に10回ずつ投げる。得点方式は、ボード上のすべての輪を得点にするオールカウント方式と、投げた輪が相手の輪の上に3分の1以上重なると、下の輪が無効になるキャンセル方式の2種類。自分の輪の上にのせられて得点を許しても、再びのせれば逆転でき、最後の1投まで勝敗が分からないところも、面白さの一つだ。
98年の「ねんりんピック」で優勝した濱ア健輔さん(76)は、愛知県犬山市の勤労青少年ホームで週3回、約20人の仲間と一緒に練習に取り組んでいる。「輪がセンターピンに入るとスカッと気持ちよくて、勝ち負けに関係なく一日中幸せな気持ちでいられます」
問い合わせは、日本クロリティー協会(TEL052・711・2274、http://www.newsports-21.com/qulority)。