約100年前、南フランスの港町ラ・シオタで生まれた「ペタンク」。フランスでは公園や海辺など、あちこちでペタンクを楽しむ人々の光景がみられる。
6〜10メートル先にビュットと呼ばれる直径3センチほどの目標球を投げ、そこに向かって金属球を投げあい、どれだけ近くに寄せられるかを競う。最近、バラエティー番組で取り上げられたので、見たことのある人がいるかもしれない。
もともとは、助走をつけて投球する「プロヴァンサル」が始まりだが、助走ができない車いすなどの人でも参加できるよう、ルールを変更。地面に直径35〜50センチの円を描き、その中から両足を地面につけたまま投球することにした。この時の両足をそろえる動作を表すフランス語「ピエ タンケ」が変化し、「ペタンク」になった。
金属球は直径7.2センチ、重さ約700グラム。水をすくうように手のひらにのせ、そのままくるっと手の甲を前に向けて下から投げる。バックスピンをかけるため、このような独特の投げ方をする。3対3の時は各自2球ずつ、2対2と1対1の時は各自3球ずつ投げる。投げ終わった時、相手よりビュットに近い場所にある球の数が得点になる。得点を得たチームが次のビュットを投げ、新しいセット(ペタンク用語ではメーヌ)へ入る。これを繰り返し、13点先取した方が勝ち。
ビュットの近くに寄せていても、相手にはじき飛ばされることもある。最後の1投まで、勝敗はわからない。その場に応じた判断力と、球をコントロールする技術が必要だ。
「狙った相手球にダイレクトに当たった時の爽快(そうかい)感と、温かみのある金属音がなんともいえず心地いい」と、ペタンク歴2年の会社員、溝口菊男さん(49)。休日には、10時間ちかく試合や練習に没頭するときもあるそうだ。
問い合わせは、日本ペタンク協会(TEL03・5800・1700、http://www.znet.or.jp/petanque)。