「タスポニー」は、スポンジ製ボールを、ラケットの代わりに手で打ち合うスポーツ。シングルとダブルスがあり、試合のイメージはテニスに近い。ボールは直径17センチ、重さ50グラムで、手や体に当たる衝撃を和らげながらも、適度にバウンドするように作られている。両手を使えるので、体をバランスよく鍛えることができる。
タスポニーは1981年、名古屋で生まれた。名古屋YMCAのスタッフがリハビリ用のスポンジボールを打って遊んでいるうちに、少しずつスポーツとしてのルールを確立していった。
コートを狭く、ネットを高くした「ソフトタスポニー」もある。試合はダブルスだけ。守備範囲が狭くなるうえに、ネットが高いのでボールが放物線を描くようになるため、高齢者や体力のない人でも楽しめる。
国内の愛好者は現在約6千人。平均年齢は53歳で、女性が7割を占める。日本タスポニー協会は「やわらかいスポンジボールを使うため、中高年や女性が『自分でもできるかも』と、とっつきやすいようです」と分析する。国内だけでなく、台湾やフィリピンなど、アジアの国々との国際交流大会も開催している。
同協会に所属する名古屋市の山口栄三さん(55)は「男性の場合は特に、女性がプレーしている様子を見て『簡単そう』とたかをくくり、やってみたら女性にこてんぱんに負かされてしまうことが多い。それがきっかけで、逆にはまっちゃう人も少なくありません」と笑う。手を使うのでボールは簡単に扱えるように見えるが、ボールが軽いため、コントロールが難しいようだ。最近は20代の男性など若いプレーヤーも増えてきて「よりテクニカルでスピーディーな競技としての魅力も増しています」と、山口さんは話す。
問い合わせは、同協会(TEL090・8952・5056、http://www.taspony.com)。