ラケットはテニスに似ているが、打ち合うものはバドミントンのシャトルにそっくり。用具だけでなく、テニス、バドミントン、スカッシュの3種類のラケットゲームの要素を併せ持ったのが「スピードミントン」だ。
5.5メートル四方の二つのコートが12.8メートル離れた距離にある。間にネットはなく、自陣のコートから相手のコートに向かい、シャトルに似た「スピーダー」を打つ。スピーダーの重さは、9グラムとシャトルの倍近い。このため、力いっぱい打つとかなりのスピードが出る。スピーダーはバウンドさせずにダイレクトに打ち合う。相手コートにスピーダーが届かなければアウトだ。
2002年にドイツで考案された。翌年、米国のスポーツ用品店がライセンス契約し、女子テニスのマリア・シャラポワ選手をイメージキャラクターに起用したことでブレークした。すでに世界20カ国に広まり、ヨーロッパでは国際大会も開かれているほどの人気ぶり。日本には05年、東京都大田区の地域スポーツを振興するNPO法人「ピボットフット」が紹介し、都立高校が授業に採り入れたり、イベントを開いたりして普及を進めている。
まだ世界統一のルールはなく、日本でのルールも試合の様子などを見ながら固めている段階。スピード感が味わえるおもしろさだけでなく、ネットが不要なので、芝生や砂浜などでレジャーとして手軽に楽しめるのも魅力だ。
ラケットは軽く扱いやすいが、しっかり振り切らないとスピーダーが相手コートまで届かない。日ごろはテニスをする大田区在住の平林和代さん(59)は「最初『おもちゃみたい』と思いましたが、やってみるとすぐに汗がジワッと出てきました」と話す。
5月10日と24日の土曜日に大田区の都立蒲田高校体育館で体験教室を開く。問い合わせはピボットフット(TEL03・3776・5113、http://p-foot.jp)。